名状しがたい冒瀆的労働4コマ #1巻応援
「きらら×クトゥルフ!」という公称からあまりにも強大な狂気とパワーを感じずにはいられません。 「美少女×クトゥルフ」の道はかつて『這いよれ! ニャル子さん』が颯爽と切り拓いて行きましたが、それでも今をときめく『ぼっち・ざ・ろっく!』や『ご注文はうさぎですか?』と一緒に『まんがタイムきららMAX』にこれだけ濃厚なコズミックホラーを含んだ作品が連載されているのは非常に攻めた姿勢で大好きです。 病的に清々しいほど守銭奴である主人公・黒乃あかりが、そのブレない欲望によってオカルトショップ「輝くトラペゾヘドロン」の店主アメンパインの命により深きものどもや邪神らと対峙する、闇というにもあまりに深淵すぎる宇宙的闇バイトに手を染めていくお話です。同日入店の明治こよとの『きらら』らしい展開もあるような、ないような。 基本的にコメディとして進行していきながらも、その中で忌避すべき地獄のような恐怖が襲いかかる瞬間も訪れ、ギャグとホラーの温度差が良い抑揚で独特の味わいになっています。 何より好きなのは、単行本描き下ろしの冒頭8ページのフルカラープロローグ。これはもう、買って読んで頂くしかないのですが、クトゥルフの粋が僅かなページの中に詰まっていて本当に素晴らしかったです。特に、8ページ目は2023年に読んだすべてのマンガの中でもトップクラスに好きです。 あとがきマンガも良い作家性が出ており、ムクロメさん、あなたのマンガが私は大好きです! もっと読みたいです!!(愛の告白)
クトゥルフ神話ブームもほんのちょっとあったよね、というぐらい昔の話に感じるけれど、そもそもラヴクラフトのそれはもっと昔から在ったわけなのでいつ掘り起こしてもいいのだ。
ある意味歴史系ジャンルのような一ジャンルは確立された…と思うけどやはり難解過ぎるのか。。。
ほとんどの人はニャル子さんしか知らないのではないか。
そんなクトゥルフ神話の邪悪な神々とバイトのJKのアップテンポなまるで日常系のような流れで描くのが本作。もちろんくだらないのだがそこがいい。
なんというか、筆舌に尽くしがたいのだが意外と読みやすく、あっという間に1巻が読み終えれるので是非一度手にとってもらいたい。