普通こそ諦めていい
センセーショナルなタイトルだけど、爽やかでまっすぐな作品。 恋愛とか性欲とか関係なくセックスが好き、セックスこそがコミュニケーションでセックスに救われたことがある主人公・史恵。 若い頃は出会いも誘いもたくさんあったけれど、年齢を重ねるにつれて周囲の人も結婚や出産や仕事などで疎遠になっていく。 大人になったら普通に生きなきゃいけないの?好きなことを好きと言ってはいけないの? そんなことないよと思うけれども、史恵の好きはセックスだから全肯定できない自分もいる。でも、みんながみんな普通に生きる必要なんて絶対にない。 「自分らしく生きる」当たり前のように常識のように使われる言葉だけれど、本当に自分を貫くには相当な強さが必要だ。 手放しで共感も肯定もしないけど、史恵の生き方はかっこいいと思う。いくつになっても好きを諦める必要はないし、誰かと同じ生き方なんてしなくてもいい。
『セックスが好き!』
『セックスが一番のコミュニケーション』
『セックスでその人の性格が分かる』等々
皆が、公に話さない内容をあけすけに表現する史恵。
その大好きなセックスライフが危機を迎える。
年齢と共に皆結婚し、子育てをし、働き盛りの男性は転勤になり・・・。
しかし、自分は落ち着きたくないとマッチングアプリで知り合った男性とホテルに行くが・・・。