憧れの男子寮生活!
主人公の蓮川一也(あだ名はすかちゃん)は胃潰瘍で入院した為、一ヶ月遅れで私立緑都学園高校に入学する。幼い頃に両親を亡くし、ほとんど兄の一弘に育てられたすかちゃんにとって、兄も通っていた緑都学園は憧れの高校だった。しかしその兄が自分の初恋の人・すみれちゃんと結婚してしまったので心中複雑になり、地元であるにも関わらず寮生活を送ることとなった。その寮の名前こそ緑林寮、通称「グリーン・ウッド」である。 名作少女漫画なのでタイトルは知っていましたが、そのタイトルゆえにずっとファンタジー物だと勘違いしていました。基本的には主人公のすかちゃんを中心とした男子寮生達の青春ストーリーですが、女にモテるが女運は悪い寮長の光流先輩、切れ者すぎる生徒会長の忍先輩、女の子にしか見えない男の子の瞬くんなど、異色すぎる顔ぶれによって普通じゃないドタバタ劇がたくさん起こります。番外編ではドラクエみたいな世界観になったり、SFが始まったり、何でもアリ!なところが楽しいです。キャラクターとストーリーの多様さは読んでいてらんま1/2を思い出しました。 私が特に好きだったのは、まるで軍人のように厳しい古典の女の先生のことを恐がっているように見えて、実はみんな尊敬しているという話。主人公がすかちゃんじゃなくて後輩の野山くんなところも面白いなと思いました。あとファンサービス満点でグリーン・ウッドらしい最終回もよかったです。
光流と忍の、それぞれに違った種類の「食えない感じ」が魅力的。この作者さんは、食えない感じ(しかし魅力的)な男キャラを書くのがとても上手いと思う。
髪の長い瞬が可愛い。
自分はすみれちゃんが可愛く思えず、すみれちゃんのことが大好きな蓮川に感情移入できないのがつくづく残念だった。
この作品を読んで、寮生活というものに憧れた人は多かったのでは…。
とても好きな作品。