大嫌いだった父が亡くなった時のエッセイ
沖田×華先生のエッセイ漫画に登場する人物の中でも、かなりキョーレツな個性を持っていた父・タカシさんが亡くなった時のエピソードです。作品を読んでいて他人ながら荒っぽくて下品な人だなぁ…と思っていたのですが、実父が亡くなるのは17年間絶縁していてもつらいものがあるんですね。とはいえ生前の父は自分の姉と二人暮らしをしていたけど、姉が認知症なので亡くなったことを理解出来ず、孤独死の状態で発見されたという最初のエピソードから始まり、想定外のことが起こりすぎるので読んでるだけでしんどかったです。葬儀もお墓も仏壇もすべて×華先生が負担されたそうですが、何よりこうして漫画にしてもらったことが一番の供養なんじゃないかと思います。ちなみに表紙は父の遺影写真のイラストです。
淡々と×華さんがシャレも交えて漫画にしています。
家族関係が複雑、悲惨、不幸、な状況だけど悲惨さが無くてちょっと笑える。なんでかなぁ。お父さんが死んでも悲しさが感じられません。
どんな形であれど、自分の親はこの世で1人しかいないんだと感じさせてくれます。
思い出すといい思い出なんて、、、て描いてますが
やはり小さな頃から過ごしてる自分の世界で一人しかいない親。
いなくなると大切さがすごく感じないのは悲しいですが...
でももう少し発見が早かったらというのを知ってしまうとなんだか胸が苦しくなりました。