タワマンに憧れるけど・・・
タワマンに住めたらいいな~すごいな~と思っていたけど、この作品を読んでみて見てるだけでいいなと思ってしまった。まだ試し読みしかしてないけど人間関係のドロドロっとした部分がよくわかる作品。嫌だなと思う反面、続きがきになる・・
同じタワマンの低・中・高層階に住む家族3組の虚栄と内情。そこから見えるのは救いか、絶望か。「タワマン文学」の先駆者、窓際三等兵氏のオリジナル描き下ろし原作を、『親に整形させられた私が母になる』などの話題作をもつグラハム子氏が漫画化!【あらすじ】九州から念願の東京転勤が叶い、憧れだったタワマン低層階の部屋を購入した渕上(ふちがみ)家。専業主婦の渕上舞は東京の生活に馴染めずにいたが、小学5年生の息子・悠真が入った野球チームには同じタワマンに住むママ、サバサバ系バリキャリウーマン・瀧本香織(中層階在住)とボスママ的存在のエリート駐在妻・堀恵(高層階在住)の2人がおり、すぐに仲良くなる。しかし転入早々、悠真がエースになったことで徐々に不協和音が…。低層階と高層階、専業主婦とバリキャリ、子どもの学力、夫の職業など、さまざまな軸で見えない競争意識に駆り立てられていく大人たち。同じタワマンの低・中・高層階に住む家族3組の虚栄と内情を描くセミフィクション。【解説】おおたとしまさ(教育ジャーナリスト) 「教育『熱心』と『虐待』のはざまで」【「シリーズ 立ち行かないわたしたち」について】「シリーズ 立ち行かないわたしたち」は、KADOKAWAコミックエッセイ編集部による、コミックエッセイとセミフィクションのシリーズです。本シリーズでは、思いもよらない出来事を経験したり、困難に直面したりと、ままならない日々を生きる人物の姿を、他人事ではなく「わたしたちの物語」として想像できるような作品を刊行します。見知らぬ誰かの日常であると同時に、いつか自分にも起こるかもしれない日常の物語を、ぜひお楽しみください。
何かと話題のタワマン文学なるもののコミック。
「タワマン文学」・・・これ自体、つくづく今の時代っぽいなと思う。
SNSを通して、芸能人だけでなく、これまで見えてこなかった一般人の生活が筒抜けになり、そこでセレブで綺羅びやかな生活を過ごす方々(本当かどうかは別として)と自分を比較し嫉妬や憎悪を募らせる。
特に、その富の象徴と格差の証明としてタワマンがそびえ立つわけです。
本作も、そんなタワマンに惹かれ、そしてタワマンですり減っていく人々を描いた作品。
中の上くらいの一般家庭が無理して住んでしまったケース。
パワーカップルの家庭のケース。
高給取り夫をもつ家庭のケース。
同じところに住んでいるが、異なる悩みと葛藤を抱える3人。
決してわかちあうことなく、建前だけで過ごす日々。
比較され、競争心を煽られ、何が正しいのかもわからなくなっていく。
読んでいてつくづく、本当の幸福ってなんだろう?って思ってしまった。
少なくとも、世間の評価が自分の幸福と必ずしも一致しないことだけは言える。それは、この3人がぞれぞれ出した結論にもつながっていると思いました。
自分らしさ、とは何か?
自分の立ち位置を相対評価で判断したくないものです。
とはいえ、一度くらいタワマン住んでイキってみたいっすね。
後悔するだけ、羨ましいとちょっと思ってしまいました。