L◯の表紙のようないつもの #1巻応援にコメントする
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兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前
数年前からコアコミックスのコンビニ本が電子化されていますが、どのくらい売れているのかデータを見たことがなく、語る人も少ないので気になっています。BLが電子化で飛躍的に伸びたように、こうしたアングラな本も電子との相性は良いのではないかと思っているのですが。 中身はいつものコアコミックスのコンビニ本なのですが、この手の本としては玉乃井ぺろめくりさんによるかわいい表紙イラストが異彩を放っています。 昨年から世間を騒がせた、広域連続強盗の「ルフィ事件」を代表する闇バイトについてなど最新のトピックも扱われています。闇バイトに応募してくる若者は、元々の生い立ちから不幸があり貧困で知的弱者が多いと赤裸々に語られる様はまさにこの世の闇です。 偽名で生活保護を不正受給する人を取り締まれない理由、令和のヤクザ事情、実家のような安心感を覚えるマグロ漁船体験記などなど、時代は変わっても不変である人間の本質から生まれるさまざまなエピソードが描かれます。 アイドル業だけで食べていけないアイドルたちのとある副業での悲惨なエピソードは、「あ、この話は某作品で出てきたやつだ!」と進研ゼミのCMのような反応が出ました。やはり、マンガはあらゆることを教えてくれます。 テレビ業界の最底辺である派遣ADを描いた話は、フィクションのようですが非常にリアルでどこにでもありそうなエグい内容だなと。 「マンガを読むと社会がわかる」とは某元首相の言葉ですが、まさにそれを体現しているようなこのシリーズは一度は読んでおくと良い社会勉強になると思います。特に、こうした作品に登場するような人物とは無縁の生活を送って大人になり政治などに携わっている方には読んで欲しいです。

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兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前
数年前からコアコミックスのコンビニ本が電子化されていますが、どのくらい売れているのかデータを見たことがなく、語る人も少ないので気になっています。BLが電子化で飛躍的に伸びたように、こうしたアングラな本も電子との相性は良いのではないかと思っているのですが。 中身はいつものコアコミックスのコンビニ本なのですが、この手の本としては玉乃井ぺろめくりさんによるかわいい表紙イラストが異彩を放っています。 昨年から世間を騒がせた、広域連続強盗の「ルフィ事件」を代表する闇バイトについてなど最新のトピックも扱われています。闇バイトに応募してくる若者は、元々の生い立ちから不幸があり貧困で知的弱者が多いと赤裸々に語られる様はまさにこの世の闇です。 偽名で生活保護を不正受給する人を取り締まれない理由、令和のヤクザ事情、実家のような安心感を覚えるマグロ漁船体験記などなど、時代は変わっても不変である人間の本質から生まれるさまざまなエピソードが描かれます。 アイドル業だけで食べていけないアイドルたちのとある副業での悲惨なエピソードは、「あ、この話は某作品で出てきたやつだ!」と進研ゼミのCMのような反応が出ました。やはり、マンガはあらゆることを教えてくれます。 テレビ業界の最底辺である派遣ADを描いた話は、フィクションのようですが非常にリアルでどこにでもありそうなエグい内容だなと。 「マンガを読むと社会がわかる」とは某元首相の言葉ですが、まさにそれを体現しているようなこのシリーズは一度は読んでおくと良い社会勉強になると思います。特に、こうした作品に登場するような人物とは無縁の生活を送って大人になり政治などに携わっている方には読んで欲しいです。
宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

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