「愛と哀、逢い」が交じり合う、忘れかけた情熱がよみがえる作品
絵柄が好みでないと面白いと思ってもなかなかハマれなかったりしますが、本作は絵がきれいなので、幅広い方、特に女性向けかなと思います。 女心を擽る若い主人公のあふれ出す愛情が伝わり、苦境に立つ女性を守ろうとする若い力、情熱が手に取るように伝わってくるストーリーです。カフェ、長髪美人、うなじの美しさ。憧れの全てを持っている哀愁ある目線が堪らない。 無難な日常を守りたい女性が、実は心の底から求める欲情に共感する作品。
思い出したのは、生まれて初めて女の人を、彼女をきれいだと思った、その時の感情。それから、子供の頃に見たその横顔。彼女は俺の母親の妹、つまり叔母だ。俺の親父に何十年も片思いしていて、忘れる為に一度は他の男と結婚したものの、俺の母親が亡くなってから離婚して、それなのに親父は俺と同い年の若い女と再婚するという、哀れでしつこくて可哀想な人だ。そして今、彼女は、俺の横で親父の結婚式に参列している。見ていられなくて、その場から彼女を攫った。そして抱きしめて、キスをした。なぜ、あんなことをしたのか自分でもわからない。でも、「なぜ」かは問題じゃない。問題なのは、あなたが「返してくれた」ように感じたこと――…。
甥と叔母のストーリーだが、とても綺麗で苦しい内容。
とにかく叔母の美しさが尋常じゃないです。
甥と叔母の関係で、本来であればそれ以上の関係にはなれないのに、どうにかとストーリーが進んでいきます。
いけないことをしてしまっている時のドキドキ感を持ちながら読んでいました。
切なさとドキドキ感ときゅんとする気持ちで複雑になりますが、読む手は止まらないです。
禁断の恋を求めている方は是非読んでみて下さい!