汝、星のごとく 凪良ゆう 古里こう
タイトルはどういうことだろうと思ったら…
わたしが誰だかわかりましたか? やまもとりえ
癇癪を起こしやすかった我が子。
子育てに夫婦ともに疲れ始めた頃、夫はカルトに傾倒し始めた。
離婚して、シングルマザーとして、中学生の子供を育てている主人公。
主人公は、それぞれのご家庭に少しはありそうな要素がギュギュッと詰め込まれた設定。
離婚したことで、周りの人々がいう言葉が嫌味に覚える。
離婚したことで、年齢に引けを取りつつもお母さんでなく女としての気持ちも揺れ動く。
等身大の、身近にいそうな女性設定。
子どもは手が離れ始める年齢のせいか、主人公はあまり子供を構ってあげられていないように見える。
反抗期だから、構ってあげても大変なんだろうか。
サトルくんなのに、学校が同じだった人に「親がカルトにハマったカトルくん」なんて呼ばれて辛い思いをしているとは、きっと言われるまで気づかないんだろう。
このコミックが出された「シリーズ 立ち行かないわたしたち」はコミックエッセイとセミフィクションのシリーズとあるのだけど、なるほどねと思ってしまった。
たしかにうまく行かないことはあるし、完全なノンフィクションのように劇的なスッキリとしたラストでもない。
モニャモニャしてしまう。
こういうのが、レタスクラブ読者に共感を呼びやすい内容と展開なのだろうか。
とはいえ、どうなったらスッキリとする展開なのかと言われると、悩ましい…。
現代のシングルマザーが抱える悩みや社会的問題にも注力しつつ、ん?この展開はミステリー?と思う謎な一面もあるお話!
マンバのランキングで1位だったこもあり、読みましたが正解だった!面白い!
タイトルだけ見るとホラーかミステリーかと思ったものの、シングルマザーの子育て、男性の子育てについても描写がリアルで30代、40代は特に刺さる気がした!