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お笑い芸人における相方という特殊で特別な関係性もさまざまな作品で見るようになって久しいですが、少女マンガで好き合う者同士の物語が時代を越えてさまざまなシチュエーションや設定の下に無数に存在することを考えれば、コンビ芸人の物語も無数にあって然るべきでしょう。
本作は、ちょっと特殊ないきさつでコンビを結成することになったふたりの芸人としての日常を描いた微BLストーリー4コマです。
常在戦場、日常生活からボケとツッコミが溢れていてシンプルに笑えます。最初こそやや強引ですが、それが段々馴染んできた後に出てくる味は非常に良いです。カリカチュアライズされている部分はありますが、芯はしっかり捉えている印象です。BL要素もおつまみ程度で、ギャグ要素の方が強いので普段BLを読まない男性でも楽しく読めることでしょう。
徐々に進行していくM-1がモデルになっているであろう大型大会であったり、割と強火の推しであることを自覚していないもののギャルファンとの絡みにイラっとする自分を見付け承認欲求の暴走に悩む女性ファン視点のお話もあったりと、多角的に現代の芸人像が描かれます。昨年のM-1覇者であるウエストランドを髣髴とさせるような、SNSで漫才のネタを批評する人たちを扱ったネタも。
「寝起き即プリンセス芸できんの何?」
「″神″を図形ツールで作んなよ」
辺りのツッコミが個人的に大好きです。
一方で、
「人生の漫才以外の部分は相方じゃない
でも どんな関係になっても舞台上には二人だけだ」
というシリアス部の本質を突いたモノローグも印象的です。
同じく本日発売の『死にかけた僕はまだ芸人を辞めていない』と併せて読むことで面白さが相乗します。本当はもっと厳しいリアルがある世界でしょうけど、劇場での楽しい夢のような時間を切り取って提示してくれるこの作品も、それはそれで尊いものです。作者のお笑いと芸人への愛を感じる作品です。
天津昇(23)、売れないお笑い芸人。相方に解散を告げられた直後目の前に現れたのは、自分のファンを名乗る男・櫛田泰斗(23)。そして切り出されたのは、「俺とコンビ組んでくれませんか?」という衝撃の提案。初対面でコンビ組めるわけないだろ!!と思っていたのに、なぜかそいつは自宅に押しかけ、料理を振る舞い…気付けば一緒に漫才の大会に出ることに!?俺、なし崩し的にコイツと一緒にいるのかな…?天然ツッコミ×したたか系ボケの凸凹コンビ、爆誕!
天津昇(23)、売れないお笑い芸人。相方に解散を告げられた直後目の前に現れたのは、自分のファンを名乗る男・櫛田泰斗(23)。そして切り出されたのは、「俺とコンビ組んでくれませんか?」という衝撃の提案。初対面でコンビ組めるわけないだろ!!と思っていたのに、なぜかそいつは自宅に押しかけ、料理を振る舞い…気付けば一緒に漫才の大会に出ることに!?俺、なし崩し的にコイツと一緒にいるのかな…?天然ツッコミ×したたか系ボケの凸凹コンビ、爆誕!