5.0
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初期の植芝理一を彷彿とさせる細かい描き込みやマジックリアリズム的な世界観が魅力的で、まさに四季賞の王道と行った風格のある短編。
唯一惜しむらくは夢の世界で巡り合ったタオルケットとの関係が深まってきたところで話に終わりがきてしまうところで、連載化を前提とした、あえて腹八分目に留めたような物足りなさがあった。しかし、夢というのはいつだっていいところでおわってしまうものだから、もしかしたらそれも意図的なものなのかも。
.....と、ここまで書いたところで作者のインタビューを読んだところ、どうもその通りのようだった
https://www.walkerplus.com/article/1079971/
伏線=回収という先入観をやさしくひっくり返してくれる、佳作であります。