漫画という表現だからできる面白さ。映像でもできるかもしれないけど絵のほうが自然だし効果的なはず。でも世にも奇妙な物語で映像化してほしい気はする。

同じワイシャツ、同じ色の革靴、木製で統一された家具。
シンプルで丁寧な暮らしが好きな男・真白。ある朝、妻が買ってきた白いブルーベリーを食べてから、不可解な事件が起こる……という話。
シンプルという言葉に込められたとんでもない皮肉が気持ちいい。
必要なものを取捨選択するのはいいことだけど、人の気持ちまでラベリングしたり断捨離しちゃ駄目だね。

とにかくシンプルの表現が秀逸。ジュリアンオピーみたい。

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19番目のカルテ 徳重晃の問診

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19番目のカルテ 徳重晃の問診
野愛
野愛

体調が悪くなると医療漫画が読みたくなることないですか? とは言え重たいともっと具合悪くなるので、できれば前向きだといい。さらに言うと1話完結で読みたい分だけ読めるといい。 というわけで19番目のカルテがぴったりなんです。 どこかが痛い辛いときってもちろん治したいのは当たり前だけど、まずは安心したい気持ちが強い気がします。 原因がよくわからず「ストレスですね」とか「体質ですかね」とか言われると、どうしていいか途方に暮れてしまいます。病気じゃないのに仕事や学校休めないし……。 その一方でなんとなく「ストレスかなあ」「疲れかなあ」と不調をやり過ごしてしまうこともあります。病院行くの怖いし……。 という気持ちが自分にはあるので、この作品に出てくる患者さんたちも相当悩んで苦しんで怯えて病院にたどり着いたんだろうなあ、そういう人たちに寄り添う徳重先生、滝野先生は本当に素晴らしいなあとしみじみ思います。 そしてもうひとつ、自分のことを正しく大事にしないとなあとも思います。これくらい大丈夫と思わずに、休むときは休んで健康診断も受けて病院ちゃんと行こうと誓いました。

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スーソーの幸福論

スーソーの幸福論

かつて殺しの天才とまで呼ばれた無双の殺し屋、スーソー。 殺し屋を早期退職(FIRE)した彼は小さなアパートに住み、クーポンを駆使して中華花見の餃子をほおばることに幸せを感じていた。 しかし、ある日餃子の作り手である中華花見のおばさん、花田公子が刺され…―!? 執念の殺し屋による、幸福死守譚67P!!

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