熊と鮭の甘味処
泣きたい夜は誰かに優しくされたい。 甘いものと一緒に、優しい言葉をかけられたら、コロリと落ちてしまうことでしょう。 本作なら、クマ(・(ェ)・)か、鮭 <+ )))>< にイチコロ。 いろんな人の「しんどいときってあるよね、いったん休もうね」が綴られるだけでなく、別話では、他の人視点でその状況が語られるのもまた興味深いです。 ちなみに。 クマと鮭のお店で提供される甘いもののレシピが最後に載っているのですが、こういうかわいいキャラクターによるお手軽お菓子レシピ系でしばしば使われる「ホットケーキミックス」が、メインでなくサブなのがとても良いです! なんなら小麦粉とベーキングパウダーを自分で用意したほうが早いのが、本当に良いです! 消しきれないホットケーキミックスの主張が用意させた他の材料の味をかきけしたり、そこまでするならホットケーキミックスじゃなくて小麦粉で良いよね?!という手順だったり。 個人的に、ホットケーキミックスレシピにあまり良い思い出がないので、その点にいたく感激しました。
熊と鮭が営む甘味処。泣きたい気持ちを抱えた人たちを優しい甘味で癒してくれます。
ドーナツもパフェもマフィンもプリンも全部素朴で美味しそう…!心が疲れたときにこんな優しいスイーツを出されたら間違いなく泣いちゃいます。
甘味処に訪れた人のストーリーだけでなく、別目線のアナザーストーリーがあるところも好きです。人生傷ついたり疲れたりすることも多いけど、ちゃんと見守ってくれる人もいるんですよね。
色使いも絵柄もストーリーも優しい上に、レシピまで教えてくれるんだからどこまでも優しい作品です。