水族館に行きたくなる…!
水槽の中の生き物と会話ができる力を持つ少女・もっことその叔母・しずかが主人公。特別メルヘンチックなストーリーでもなく、その能力があるからといって何か大きなことが出来るわけではないんだけど、「生まれ変わり」とか「輪廻転生」を信じたくなるような、子供時代に置いてきてしまった想像力を取り戻したくなるような気持ちを、もっこという少女の成長を通じて、もらったような、そんな読後感です。なんでここで?というところで泣きそうになってしまった。 多分読んだ人は全員水族館に行きたくなるし、部屋に水槽を置きたくなる。
須藤真澄さんの描く作品を読むとどんな作品でも"心の旅"をした気持ちになります
世界観、絵柄、画面の細部のこだわり美しさは果てしないです
私はこのアクアリウムを
『須藤真澄が描く物語の心震える要素をぎゅーーーーーっと濃縮して
宝物のような一冊なので誰かにプレゼントしたい物語』
と思っています
そんな気持ちでクチコミを書いています
主人公もっこはお魚大好き少女
ちょっとお魚が大好きすぎるかもしれない…ある能力があるのです
そんな彼女を取り巻く全ての人間も魚も魅力的です
生きるってなんだろう、死ぬってなんなのかなみたいなものを感じながら
そういえば人間の祖先は"水"から生まれたんだっけ…そんな気持ちになりながら
読んでいるとじわっと涙も出そうになりますが
最後なんだか底抜けに明るい気持ちになります
(ネタバレしないクチコミにしようと思ったら感情だけの文章になってしまいました)
それにしても画面がやっぱり美しすぎる!
吹き出し位置からますび先生特有の線は丁寧の真骨頂
一つ一つが本当に綺麗です
それだけでも見て居てほえーっとため息でます
…読み終わった後は、壮大な自己肯定感を頂けた気持ちになります
よし明日もがんばろう
(そういえば映画化しているのですが…そちらはどうなのでしょうか)