「氷の城壁」感想
予想を遥かに越える傑作だった!わりとボリューム多めにも関わらず、あっという間に最終話まで読み終えていた。登場人物達にここまで感情移入してしまうのは、それぞれの掘り下げが丁寧に描かれているからに他ならない。ひとりひとりが自分の内面と向き合い、悩み葛藤しながら乗り越えようとする様は、見ていて痛々しくもありキラキラ眩しくもある。…そして、壁を越えた先にはちゃんとキュンキュンもあるし(笑) これぞ青春だわ!
正直言って他人の恋愛話なんてどうでもいいのです。うまくいってもいかなくてもわたしには関係ないことで、ましてや作り話ならなおさら一喜一憂する必要なんてないはずなのです。
でも、ここまで心情が丁寧に描かれていたら心が動いてしまいます。
・他人に対して心を閉ざしがちな小雪
・明るすぎる性格を隠し猫をかぶる美姫
・誰にでも優しい陽キャのイケメン湊
・背が高く穏やかで心優しい陽太
4人の男女の恋愛や友情を表面的にではなく繊細に描いた作品です。
人が人を拒絶する理由も人が人を好きになる理由も丁寧に描かれているので、どうしたって感情移入してしまいます。
自分に自信が持てなかったり、想いあってるのにすれ違ったり、傷ついたり傷つけてしまったり。
これらは恋愛漫画によくある出来事だけれど、この作品内では胸キュンに向けたイベントなんかじゃなく必然なんです。
よくある学園恋愛漫画と思わずに、繊細なヒューマンドラマを楽しんでいただきたいです!
大好きな作品なので完結してしまってさみしいと思っていたら、ジャンプラで正反対な君と僕が連載はじまりますね。うれしい……!
人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川小雪。高校では誰ともつるまずに1人で過ごしていたけど、なぜかぐいぐい距離を詰めてくる雨宮ミナトと出会い――? 孤高の女子・小雪、学校の人気者・美姫、距離ナシ男子・ミナト、のんびり優しいバスケ部員・陽太。どこかちょっとこじれた4人の、もどかしい青春混線ストーリー!
人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川小雪。高校では誰ともつるまずに1人で過ごしていたけど、なぜかぐいぐい距離を詰めてくる雨宮ミナトと出会い――? 孤高の女子・小雪、学校の人気者・美姫、距離ナシ男子・ミナト、のんびり優しいバスケ部員・陽太。どこかちょっとこじれた4人の、もどかしい青春混線ストーリー!