主人公の好きな絵師の絵をツイッターに無断転載しているアカウントを発見したが、そのアカウントぼ写真に写り込んだものが自分と同じクラスの葉山だと分かるものだった。なぜそんなことをしているのか、どういう人物なのか観察しながら追っていくと少しずつ彼女のことが分かってきて…。
一軍のような集団の中で微妙に取り残されている子が葉山さんで、彼女らから「あの子ってちょっとズレてるよね」、といった悪口を盗み聞いてしまう主人公と葉山さん。
主人公もそもそも人とあまりうまくいかないタイプで漫画部でもいつも一人。
そんなある日、葉山が主人公がいる漫画部に忍び込んで主人公の描いた漫画を読んで続きはないの?というところから二人の話は始まる。
葉山が小さいころは絵を描くのが好きだったが、親や中学のやつらに下手だと言われた話をすると主人公が
「ふーん つまんないこと言うやつもいんだね。」「これから上手くなんのにね!」
とあっさり言ってのける。
これがとてもよかった。
いい見開きだった。
誰しも最初は素人だし、なにをやるにも下手なのは当たり前だ。
人の芽を摘むようなものいいは周囲にはやめてほしいが、何も持たない人はおいていかれるような気がしたり自分より秀でたりしているものを見るとケチをつけたくなるものだ。
いい友情が始まったなと思える読み切りが好きなのでとても好きだった。
他人に何を言われようが自分の未来を創るのは自分だ。
それを忘れないでおきたい。
ゲッサン期待の新人がおくる特別読切