男の自分が読んでみたら畏怖の気持ちを抱いた
マンバのクチコミを読んで気になってたので読んでみた作品。マッチングアプリとか、美男美女の恋愛模様とか、自分の人生では1ミリも縁のない世界だったのでおっかなびっくりしながら読みました。 想像もつかない世界だったんだけど、出てくるひとたちの「ナマ感」はすごくて、本当にこういう人間が俺と同じ世界に生きているのか…と結果として半ば畏怖に近い気持ちを抱いてしまった。 実は同性の方が女性よりも「若いイケメン」に対する解像度が低いというか、より縁遠い存在なのかもと思ったり…。人間関係の考え方とか死生観とか、本当、色々圧倒されちゃった。 完結編が出てるみたいなのでそっちも読んでみようと思う。
手当たり次第に若い男の子たちと遊んで、楽しかったり虚しかったり。
大事にされたい割り切れない気持ちも勿論あるし、寂しさを埋めたいだけのときもある。
マッチングアプリで無双する38歳バツイチ美女って浮世離れした存在かと思ってたけど、ちゃんと人間味があって面白い。
って感じでライトに楽しみながら読んでいたのに、突然現実に打ちのめされた。
同時に、彼女がこの作品を描きたかった理由がわかった気がした。
38歳バツイチ独身。自立していて美しくて、酸いも甘いも知り尽くした大人の女性。
だからと言って、強いわけじゃない。傷つきながらなんとか踏みとどまって今日を生きているのだ。
生きるってしんどい。でも死なないなら生きるしかない。
ポップなタイトルに油断して読んだけど、蓋を開けてみたら壮大な人間讃歌でした。読んでよかった。