社会現象を起こした釣り漫画
この漫画のせいで、近所の公園の池がルアーと釣り糸だらけになって注意看板が新設されて程、社会現象を起こした作品です。 物語は伝説のルアーを探すというファンタジー的な話だったと思いますが、そんな事よりも魚とのバトルに胸をときめいていたのを覚えています。 当時は、ルアーフィッシングがめちゃくちゃ流行って、全子供が釣りをしていたような気がします。
キング・オブ・グランダーの血を引く風間武蔵は釣り大好き少年。天賦の才を見せ始めた武蔵に鬼道グループの魔手が迫る。スーパーフィッシングまんがの決定版! 都会から田舎に引っ越してきた風間親子。元気いっぱいの息子、武蔵はやがて釣りに興味をもちはじめ、ミラクル・ジムに釣りの手ほどきを受け、みるみるうちに上達する。そこへ関西で名高い釣りの天才少年、岩淵湖次郎が現れた。彼の段々溜まりを小馬鹿にした態度に腹を立てた武蔵は初心者にもかかわらず、段々溜まりの超大物級ブラックバスである主をかけ、彼に勝負をいどんだ武蔵は全神経を集中し、主の居場所を探すが、湖次郎は早そうに小ぶりのブラックバスを釣りあげる。快調な湖次郎。しかし、ついに武蔵も主の居場所をつきとめたさあ、反撃開始だ、武蔵超おもしろスーパーリアルフィッシングまんがの決定版
7つ集めると世界の海が手に入るという伝説のルアー「レジェンダー」探しが始まってからが好きでした。改めて書くとヤバすぎるルアーを作るな!ってなりますが、当時は「そんな昔からルアーってあるんだ、すげえな…」って思ってました。
伝説のルアーもそうですが、主人公の武蔵が闇のルアーで洗脳されて釣りの暗黒面に落ちかけたり、ルアーが不思議な力でパワーアップしたり、釣りに特化したサイボーグが登場したり、この辺のやりすぎ感とリアリティが絶妙で楽しめました。
ちなみに闇のルアー「スケルトン」はのちに浄化されて武蔵の頼れる相棒になるのがアツいです。そして酷使されたスケルトンが武蔵のスキルに耐えきれなくなり、涙ながらに新たな相棒「オルカイザー」を迎えるという”主役機交代イベント”まで用意されてます。ドラマの量がすごくないですか?
私は父親に頼んでちょっと釣り堀に行ったくらいで釣りにハマるまではいかなかったのですが、作中に出てくるルアーは実際に販売されてかなりヒットしたそうです。欲しくなりますよね、世界の海が手に入るルアー。自分の世代の方は「釣りと言ったらグランダー武蔵」…って人が結構いるんじゃないでしょうか。
最後に本作の影響を示すエピソードとして、釣り竿を振ってルアーを加速させるグランダーウェーブっていう技(技?)があるんですが、これを真似して釣り竿振り回したら釣り堀の人にマジで怒られたという私の思い出話でシメとさせてください。こういう思い出あるのも多分私だけじゃないはず。