重たい、ツラい
ばったん先生の漫画はまっすぐだと思う。 でもド直球!みたいなのではなくて、なんというか人間味のあるまっすぐというか。 主人公・ヒロインに感情移入しやすい私には、本作はものすごく嫌なモブがいてものすごく嫌な展開で、読んでいるとお腹の中をグネグネした黒いものが渦巻いてしまう作品。 ヒロインの無垢さ(と思わせる表現も含めて)が肋骨のど真ん中あたりに深々と刺さってくる。 いつも読んですごく良くて、短編とか大好きなのにコレは「早く解決してほしい」とばかり思ってしまう。 見事に手のひらで転がされてしまっている。 見事な作品なのは間違いない。
「駆け落ちします!」と言うと美しい愛の逃走劇みたいな印象。
でも駆け落ちして現実をどうするかなんて考えて描いてる話は少ない気がします。
まず女性同士の恋愛で「かけおち」とタイトルにあるのでいつ駆け落ちするんやいつ駆け落ちするんや!と読んでて気づいたら4巻まで読んでました。
正直自分はこのみどりちゃんのような性格の女性が嫌いなんですが、2、3、4巻と読み進めていくにつれて好きになってしまってましたね。
本当に駆け落ちしちゃうし、寂しいから自分と一緒にいてほしいと言う理由で結婚までしてしまった女性が自分の気持ちにしっかり結論出して行動する様が好感もてちゃうんですよね!
みどりちゃんと結婚したダメ夫が殴らなかったらまた印象は変わったかもしれませんけども。
みどりちゃんの自立の話。とももちゃんの自立の話。
二人が再会して最大の障害とも言える同性&子供のあれこれを超えて一緒にいることを選択する。
ラブストーリーとして完璧じゃん、、、と思ってしまいました。
どっか深夜枠でドラマ化してほしい作品です。