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「あなたの子宮で私の子供を産んでくれない?」姉・円花(まどか)は実の妹・茜(あかね)に『代理母』になってほしいと懇願した。――8年間のつらい不妊治療をしても子供はできなかった。医師から「妊娠は絶望的…」とまで言われてしまった円花たち夫婦が出した答えは、日本では認められていない体外受精による「代理出産」。だがそれには莫大な費用がかかってしまう…。そこで頼ったのは、まだ若く3人の子を産んだ妹・茜だった。…姉の切なる願いに対し、茜は驚きの条件を出し――!? それぞれの想いが交錯し、2つの家族を巻き込む予想だにしない事態に突入していく…! 異色の不妊サスペンスミステリー。
優しい夫に、裕福な生活。
絵に描いたような幸せ家族だったが、子供には恵まれなかった主人公。
何年もつらい不妊治療をするも結果は、妊娠に至らず。
最後の手段として、「代理母出産」を選択。
代理母役は、見ず知らずの他人ではなく妹に依頼。
妹は姉とは対照的で、暴力をふるう夫に、子沢山の貧しい生活。
お金に困っていた妹夫婦は、多額の謝礼金が貰えることで代理母を引き受けることに。
加えて条件として、当面は生活を逆、つまり、姉の家で姉の夫と暮らすことを提示。
姉は妹の家で生活。
姉の裕福な生活を妬んでいた、妹の仕返しである。
順調に代理母での妊娠がすすんでいたのだが、最終的に失敗。
そして、それを隠そうと姉の夫と関係をもって、さらには妊娠してしまうという流れ。
最終的には、この不貞もバレて、夫は寝取られ、そこから、主人公の破滅が始まるのだが・・・ここまででも、なんという昼ドラ的展開!と驚きました。
救いようのない、胸糞悪い感じが、エグいです。
主人公は主人公で過去、元カレとの間に中絶した背景も夫に隠していて、など次から次へと怒涛のように流れこんでくる感じが、
なんと形容していいかわからなくなるくらい、すごいの一言。
最後は、まぁ、体よくハッピーになりましたが、先の読めない(というか、予想の斜め上をいく突拍子のない感じ)それまでの展開に読む手が止まりませんでした。
一気にとけました。