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ブス界へようこそ

今いちばん熱いバトル漫画

ブス界へようこそ 河野大樹
野愛
野愛

ある意味キャッチーなタイトルに騙された。 これほどまでに熱い漫画をわたしは知らない。 死んだブスが美人を食えば食うほど美しく強くなり、生まれ変わることができる世界。それがブス界。 自殺した主人公は強く美しく生まれ変わるべく、闘いに身を投じる。 でも、どうやって闘う? 何のために誰のために闘う? そもそも、一体何と闘う? 極限状態で主人公は闘いを見つけ、自分の輪郭と名前を知る。 その瞬間、心が震えた。 美人を食おうと群がる有象無象ではなく、自らの美しい心で闘い抜こうとする人間の物語なんだ、なんて熱くてかっこいい作品なんだ…!! 主人公の名前を知るまで、読者はかなりの時間を費やすことになる。 だからこそ、主人公が自分の名前と身体を手に入れた瞬間、もの凄いカタルシスを得るはず。 そして、強く美しい主人公が闘う姿に誰もが熱くなるはず。 絵柄が好みじゃないとか思ってたのと違ったとかそんな人もとりあえず、主人公の名前を知るところまでは見届けてほしい。そこまで読んだらもう夢中になるはず! ジャンプで連載されてるような王道のバトル漫画や少年漫画が好きなひともハマると思う。

不揃いの連理

タイトルから見る"伴侶"の形

不揃いの連理
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

ここではタイトル『不揃いの連理』の語義と内容をリンクさせながら、(6巻までで)四組の女性ペアの関係を追う本作の魅力を書いてみたいと思います。 「連理木(れんりぼく・れんりぎ)」というのは、隣りあった木々の接触した枝や幹が一つにくっつき、木目まで混ざり合った状態のこと。そこから「連理」という言葉は二人の深い契りを表すのだそうです。 幸せな予感のある「連理」という言葉。では「不揃いの」という言葉はどうでしょう? 登場するペアは、いずれも全然タイプの違う二人。そしてどちらか片方、もしくは両方とも「ダメな人」だったりもします。 まっとうな会社員×元不良は見た目に反して、ダメなのは会社員の方。いかにも悪そうな人と優等生のJKコンビは、優等生が意外と暴力的etc……。でもそんな二人が何故か寄り添う。 ではそこにどんな心があるのか。 ある人に惹かれる理由を、言葉で言い表すのは難しい。でも、なぜある人の側にいるかは、理由を言える場合もある。 この作品でそれが分かりやすいのは、ダメな漫画家に接する生真面目な編集者。彼女は恋愛的惹かれの他に、ダメな漫画家を支える動機としての「ある気持ち」を持っている。そして同じようなものは、他の三組にも見て取れる。「ある気持ち」はおそらく頼りない人に対する普遍的な心情なので、納得する人は多いと思います。 「ある気持ち」で支え合い、接するうち、彼女たちはいつのまにか離れ難くなっていく。そこには理屈ではなく、もはや必然として一つになった連理木が生まれている。 伴侶って、こういうことだよな……大きな安心感とエモーションが同居する感じ。実はかなり暴力描写・しんどい内容も多いのにそれはとても不思議な感覚で、いつまでもこの物語を追う動機となってゆくのです。 ダメな人に対する、共通する「ある気持ち」......どんなものか、ぜひ本作から探してみてください。 さあ、まだ不穏な堅物教師×生徒の物語はどうなるかな? (6巻までの感想) (追記:実はマンバ読書会でリアルタイムで書いたものから、細かく改稿しています。どんなふうに変化しているか、ぜひ配信と比較してみてください! https://www.youtube.com/watch?v=FgBPuVvUHFI) #マンバ読書会 #クチコミを書く回

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