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この恋、禁断か否か――。双子の兄・桐也は些細なことで妹・真麻とケンカをして、自宅を飛び出してしまう。何気なくマンションの屋上に向かうと、同じく双子である友人・和馬が座っていた。お互いの家事情を語り、うらやましがる2人。『お互いのキョーダイが入れ替わればいいのに』2人の少年は、そんな言葉を夜空に投げかけるのだった。――8年後、相変わらず桐也と和馬の関係は変わっていない。ただ、一点を除いては……。「私、桐也が好き」真麻から絞り出されるその言葉に、桐也は息を呑む――。その想いが、その認識が交錯する、ツインズクロスストーリー、開幕。
マンションの隣同士の部屋に住んでいる結崎家と石見家。
結崎家には兄の桐也と妹の梢、石見家には姉の真麻と弟の和馬という同い年の双子がいました。
ある日、桐也と真麻が一緒に帰っているときに真麻が「私 桐也が好き」と告白をしてきます。
しかし桐也は咄嗟にその告白を拒絶してしまいます。
なぜなら…「本当は真麻は桐也の実の妹」だったからです
実はもともとは"桐也と真麻" "梢と和馬"という組み合わせの双子だったのですが、8年前のある日を境に真麻と梢の立場がそっくりそのまま入れ替わってしまったのです。
しかもそのことに気付いているのはなぜか桐也と和馬だけ。
つまり真麻目線では"幼馴染の男の子"である桐也に告白したのですが、桐也目線では"実の妹"に告白されたという不思議なすれ違いが生まれてしまっていたのです。
桐也の中では真麻の存在は"妹"のままなのですが、入れ替わりから8年も経っており、"隣の家の子"として接している時間のほうが長くなってしまったために真麻の告白をどう受け止めればいいのか困惑してしまいます。
本来は兄であるはずの桐也に抱いた真麻の想いは本当に恋なのかどうか、
そもそも入れ替わりは桐也と和馬の妄想や思い違いではないのか、
もし入れ替わりが本当なら この入れ替わった状態がずっと続くのか。
普通の入れ替わりモノでは生まれない複雑な感情に桐也たちが悩まされる、これまでにない作品になっています。
1巻まで読了