あのものすごい完成度だった『カクレミ』から2年。新作は15ページと短めで終始不穏な空気の流れるSFもの。相変わらずの演出のセンスと画力が素晴らしかったです。
ただ正直ストーリーは理不尽なバッドエンドで面白くなかったです。(漫画としては完成度高いのはわかるのですが、全然楽しくない)
「実はキノコが地盤を補強しててキノコ破壊したら50,000人以上死にました」
って、キノコと共生するのが正解だったみたいな提示されたけど全然素直に納得できないというか……。
人間から栄養を奪う気持ち悪いキノコの善の側面として経済効果しか提示してない(キノコの利点を他に示してない)のに、実は共生が正解でしたって、ええ……。
そのうえ「チェンソーマンみたいな大量死亡だな…」と内心思ってしまいさらに微妙な気持ちになりました。
……ただ、この理不尽で不条理な読み心地を読者に味合わせることこそが作者の狙いなのかもしれないですね。
少年漫画らしい冒険活劇だった前作とは全く違った方向性のストーリーで作風の幅の広さを感じました。
次回の作品も楽しみです!
他に読んだ方がいたらぜひ感想を教えてください!