『in YURIFUL classroom』という英題のとおり30人のクラスメート全員が百合!!というパワフルな設定が魅力の本作、大盤振る舞いにもほどがある。
目まぐるしくキャラクターの視点が変わっていくプロローグに最初は面食らうかもしれませんが、本編は基本的にふたりずつオムニバスのエピソードが展開されていくので安心して身を任せてください。一通り読んでから見返すプロローグはかなり充実感があります。ほかにもキャラを知らないうちは見過ごしている各話の背景でも注視すると百合が発生してたりしてね…。

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エロイーズ 本当のワタシを探して

物語の始まりのシーンが好き

エロイーズ 本当のワタシを探して
ANAGUMA
ANAGUMA

本作、ベンチに座っていたエロイーズがふと記憶喪失になっていたことに気付くシーンから始まるのですが、その自然さがなんだか巧みで、ピンク色のカラートーンとともに強く印象に残っています。 メインとなるストーリーラインはサブタイトルにもある「本当のワタシ」探し。 少ない手がかりを元に記憶を失う前の自分がどんな人間だったのかを調べていく…と書くと壮大なミステリーやサスペンスのようでもありますが、そうそう大変なことが起こるわけでもないのが人生というものかもしれません。 どこにでも居る女性だった(と思われる)エロイーズ・パンソンの身の回りも、世の人のご多分に漏れずありふれた出来事ばかりだったようで、一生懸命過去の自分の身辺調査を行うほどに些細でちっぽけなことばかりが判明していきます。そのようすは親近感やおかしみと同時に、どこか空虚さというか、切なさも感じさせたり…。 「記憶を失う前の自分ってどんな人間だった?」というのを入り口に「そもそも根本的に自分ってどんな人間なんだろう?」という二重の意味で「本当のワタシ」を探すことになるのが妙味です。 そんな深いテーマもありつつ、バンドデシネとしてはかなり読みやすい部類に入ると思います。エロイーズのちょっとした仕草がどれもかわいかったり、普段縁遠いフランスでの「フツーの」暮らしが垣間見えるだけでも面白いので、読む機会があれば気軽に手に取ってみてほしい一作です。

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ヘブンバーンズレッド コミックアンソロジー

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待望の『ヘブンバーンズレッド』初コミックがついに登場♪ 31A部隊を中心に、ヒロイン達の日常が描かれます。『ヘブバン』好きの著者たちの愛が詰まったコミックアンソロジーです!<執筆作家/タイトル>カバーイラスト:ごとP漫画:ZEN「新たなる伝説」(第31A部隊)戯屋べんべ「ファッショナブル―」(蒼井、菅原、佐月、石井)しーめ「諜報員は見た」(東城、第31A部隊)玉崎たま「ユイナ先輩へお悩みそーだん!」(白河、和泉)仲村ひなと「恐怖のこじらせ生ラジオ」(柊木、茅森、朝倉)みさき樹里「SECRET MISSION」(山脇、豊後、第31A部隊)深月遊「ユア・ヒーロー」(逢川、茅森)吉岡榊「優しい日々」(國見、逢川)

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