工業用ロボットの旅の物語
工業用ロボットが好奇心旺盛な少年少女と接触して自我に目覚め、孤独な旅に出る物語です。 その過程で様々な出会いと別れが生じ、世界に奇蹟と恐怖を撒き散らします。 絵だけを見ると、この作品はホラーなのかな?と思うけど、 ストーリーを追っていくと、高度成長期のオートシステム化の始まりで、それに伴う人間の戸惑いと葛藤を描いていくのか? 横図先生らしい作品です。
仕事も定まらずプラプラしているヒモ男の心平。彼の前に腹違いの兄貴を名乗る男・もっさんが現れた。折しも家を追い出された矢先の心平は、もっさんの家に寄せることに。しかしもっさんは公園の池に浮かぶ屋形船に居を構えるホームレスだったのだ。笑いと謎に満ちた公園兄弟の0円生活がここに始まる。
公園兄弟という言葉だけの響きだとジョエル・コーエンとイーサン・コーエンのコーエン兄弟を思い出すけどそんな良いものではなく公園の池に浮かぶ屋形船で暮らすもっさんと心平のホームレス兄弟の話。第10話の「仕事の流儀」の流れと想像を超える荘厳なラストからの最後のページが特にいい