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「表紙はエモい感じなのにあらすじすごいエロいなぁ…」と読んでみたら、物凄い作品でしたこれ。読み終わってこんなに胸がじんわり温かくなったBLは初めて。まるで重松清のジュブナイル小説を読んだかのよう…。
まずとにかく絵が上手い!柔らかくて繊細なふわふわした質感がビンビン伝わってくるし、エロいシーンが無茶苦茶エロい。
主人公は2人ともそれぞれに家庭に事情を抱えている。
デトは実家が経済的に豊かでなく、購買で半額パン争奪に命を賭けていて、通学カバンとして小学校の時に家庭科で作ったナップザックを使用している。
ゾノはゾノで、最近になって自分の性指向・服装の趣味に気づいたばかり。家の中で自分らしい姿でいると、そのことを受け入れられない父親から酷すぎる暴力を振るわれている。
こういう、記号的にただ「貧乏」や「ゲイ」いう属性が付与されてるキャラを描いている訳じゃなく、いち人間を描いているのが感じられてすごくいい。
貧乏なデトと暴力を振るわれているゾノ。
2人ともあと少しで、高校を卒業すればここから自由になれる。
喧嘩っ早いわりにピュアで素直で相手を労る気持ちを持っている2人が、互いを思い支え合う姿にどうしようもなく尊くて胸がいっぱいになります…。
(このエゲツないまでに残酷な状況で心から信じられる存在を見つける…というところが重松作品ぽいのかも)
後半のゾノの告白シーンは今まで見たBL作品全部合わせて一番美しく、何度も何度も反芻してしまいます…。
最後まで読んで「幸せになってくれてよかった…!」と心から喜び、ほわっと胸が温かくなったBL漫画は初めてです。個人的2020年のベストBL(仮)です…!
【電子限定特典として、描き下ろし漫画(1P)が付きます】出戸は単なる喧嘩相手だったヤンキー・ゾノの弱点を知る。首を触られるのに弱く、エロい声を出すのだ。ゾノのエロい声を聞くと下半身が反応してしまい混乱する出戸。そんなある日、喧嘩に強いはずのゾノが父親にボコボコにされている現場に遭遇し、慌てて助けに入る。ゾノはなぜかファンシーでかわいらしい格好をしていて――!?
【電子限定特典として、描き下ろし漫画(1P)が付きます】出戸は単なる喧嘩相手だったヤンキー・ゾノの弱点を知る。首を触られるのに弱く、エロい声を出すのだ。ゾノのエロい声を聞くと下半身が反応してしまい混乱する出戸。そんなある日、喧嘩に強いはずのゾノが父親にボコボコにされている現場に遭遇し、慌てて助けに入る。ゾノはなぜかファンシーでかわいらしい格好をしていて――!?