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帰宅途中オヤジ狩りに遭った冴えないサラリーマン高田羊介。はずみで相手をめった打ちにしてしまった彼は、逃げ込んだ森で迷った挙句、美しい薔薇の咲く洋館に転がり込んだ。娘たちへと、つい花を折ってしまった羊介は突如現れた「野獣」に脅され、命令されるまま家事を強要された上、娘へのプレゼントを奪われてしまい――!? まるで愛されない魔法にかけられた、おじさんと野獣。呪いの魔法を解くのは「真実の愛」だけ――!? 雑誌掲載時のカラーを再現したデジタル版限定仕様!
私はもう心が汚れているようでした。
この「おじさんと野獣」は所謂「美女と野獣」の美女がおじさんになったもの…と思えばいいだろう。
ただちょっと違うのはおじさんには美しい双子の娘達と無口だけどかわいい息子、そして義母に従順で無感情な妻と、美しい事で有名なタレントでもある義母というちゃんとした家族がいて、おじさんは婿養子で色々と情けないという事だ。
だけど、そんなおじさんはとても魅力的だった。
おじさんに感情移入してしまうところも多々あり、おじさんが周囲から受けるアドバイスが心に刺さり、おじさんのようになりたいと思った。
一方野獣は野獣だった。
本当に野獣で、意味がわからない。唐突だ。
なんでやねん、と言いたくなる展開だ。でも良いと思う、なぜなら全3巻を読み終わる頃にはきっと読者は彼のことが好きで、応援してしまうから。