定期的に来る「道満晴明摂取欲」を満たすのに最適
短編集だけど全てが繋がる。 しかもこれまでのふざけっぷりとはだいぶ異なり、かなりちゃんと気持ちいい。 道満晴明作品の入りとしてもいい。最初にヴォイニッチホテルを読んで嫌いじゃなかったらなお良い。 薄々にじみ出ていた「持っている」作者であることを証明してくれる作品でもあった。
ショートストーリーの名手・道満晴明が描くメランコリックオムニバス! 世界の終わりが近づく中、人は何を思うのか!? 楽しいだけじゃ、穏やかなだけじゃ、幸せなだけじゃ、人生はつまらない。「憂鬱」それは甘くて苦い蜜の味――…。読むほどに絡み合っていく、巧妙なストーリーギミックとじわじわと心を侵すメランコリックな物語!!
この漫画は1話完結型の短編形式になっていて
かなりナンセンスな初見で読むと
え?これどう言うこと?と疑問符が湧くような作品が多い
しかしこの短編は実は全て物語が繋がっていて段々と読んでいく内に
「あ、あのシーンはここに繋がっていたのか」と言うことが紐解かれていき
最終話でこの物語は第1話に戻るのです
つまりこの物語はループものでありその時初めて
え?これってどう言うこと?と言うシーンが
「あーそう言うことね」と理解することができるようになるのです
摩訶不思議な道満晴明の世界
是非体感してみて欲しいです