ずっと読み続けていたい
大きな感情の起伏はなく、過度に甘酸っぱすぎたりもせず、絶妙に距離を保たれた感じでどの作品も読めてすごいなぁと感心。 最後の旅行のは〆の部分で急に80`sっぽくなってハッとさせられたりして、たまらんなぁと思い候。 あとオマケがいい。書店限定のおまけが毎回こういう形だったら買う価値が更にあるなぁ。
【ebookjapan限定描き下ろしイラスト(1P)を巻末に収録!】【電子限定描きおろし特典マンガつき】人生で初めてできた彼女、大好きだった学校の先生、憧れ続けた友達のお母さん、何かと気になる会社の同僚 etc...誰かを愛しはじめた私たちは、こんなにも強く美しく鮮やかに生きられる。見覚えのある景色を希望に変えて。二階堂幸が描く、2年ぶりの新作! 珠玉の短編オムニバス。☆収 録作品 7作品収録 「あなたの隣にも~鬼~」「先生が好き」「あなたの隣にも~人~」「翡翠色の瞳」「Run!」「よっつのドーナッツ」「恋のスイングバイ」
女の子のあたまにツノが生えてる漫画を、ツイッターで見かけてそこから二階堂さんの名前を知りました。
そのツノの漫画が最初に載っていて、本になって改めて読んで、やっぱり素晴らしい…。
そしてそのあとに続いて掲載されている作品の、多彩なこと。
全体的に多幸感のある話が多いですが、なんて呼べばいいのかわからない感情が生まれてくるような話もあり、いままで二階堂さんのことを勝手に「ツノの漫画の人(もしくはタヌキ)」という認識でいたのが、それはほんのほんのほんの一部でしかなかったんだなとひしひしと感じました。
とくに、この短編集のタイトルの由来になってると思われるセリフが出てくる最後の短編「恋のスイングバイ」。とあるカップルが卒業旅行にドイツへ行くという話が好きです。2人の間にある愛をいちばん強く感じた。