あの子ぼくが冷蔵庫買おうって言ったらどんな顔するだろう
適度に突き放して、適度にくっついて、お互いのことが好きであれば人間関係においてこれ以上の幸せはないよな、と思った。 さくらさんと明海さんのお互いを尊重しながらも甘えるところはしっかり甘えて、そこに引け目を感じたりしない関係性が本当に素敵。 心からありがとうと思うことと、こんなにやってもらって申し訳ないなと思うことは似ているようで全然違うのだ。 さくらさんに対して素直にお腹空いちゃったとかもう一個食べたいと言う明海さんを見て、何故か泣いてしまった。友達でも家族でも呼び方はなんでもいい、心の底からからの安心とか信頼とかがあるからこその言葉だと思った。 冷蔵庫を買いに行くお話でも同じ理由で泣いた。 家族でも友達でも恋人でも、なんの駆け引きや後ろめたさもなしに心ごと預けたり預かったりするのは難しい。もしそんな人が1人でもいるなら、今はいなくてもいつか出会えるなら、人生って案外悪くないかもしれない。 推薦文を岡村靖幸が書いていたので読んでみたけど、岡村ちゃんもこんな家族に憧れるんだなと思ったらなんだか心が暖かくなった。
なんの前知識もなく読みました!
良いですね、なんかじわじわくる…
激動の人生!みたいなものがくるのかと最初身構えていたのですがそういう訳でもない。でも確かに物語に変化はあって、日常だけど丁寧でたまに落ち込みたまに喜ぶ。
特に良いなって思ったのは明海さんが家族でもないのに冷蔵庫を買おうって言うシーンですね…。
家族でもないいつ別れるかもわからない人と電化製品を買って、「自分が免許持ってるから運転免許なんていらないよ」って言う。
良いとか悪いとか出なく、ああ〜確かにこう言う人いるなって感じで。
そう言うところがリアルで丁寧で良い作品だなと思う訳です。