水無月先生初期作品
初期作品なので、そらおととかを読んだ後だと絵の上手さ等に違和感感じるかもしれない。 まあ初期の初期だからしょうがないんだけど... 完全にファンタジー作品で、救世主となった主人公が異世界で世界を救う事になり、仲間たちと旅をしたり敵と戦ったりとシンプルなファンタジー作品だが、敵のボスが親友だったり、その仲間と仲良くなって葛藤したりと、重めな内容も含まれている 人の生き死にが当たり前にある世界と現代の安全な日本とのギャップに葛藤する主人公の心情や、仲間たちとの恋愛模様などなど、ファンタジーの中にしっかり水無月先生らしさが入っていて楽しめる 水無月先生ファンなら必読作品の1つ
巻き込まれ型の異世界ファンタジー。滅びの危機に瀕した異世界を救う救世主として選ばれた主人公であるが、敵側の戦力は圧倒的で、序盤から自身の無力を嘆く展開が多い。様々な逆境に襲われながらも戦うべき敵に立ち向かう主人公たち。主人公は内向的で、いつも頼りになる幼馴染の陰に隠れて助けられているという設定だが、危機や悲劇に対して、自分が傷つくことも厭わず、周りの大切な人のために立ち上がる姿勢は一貫しており、その姿にヒロインや幼馴染など、周りの人間こそが救われている。芯のある強さを感じさせるキャラクターの魅力に溢れた作品。