『BURN THE WITCH』はセンスの塊のようなマンガである。
冒頭1ページ、ブチ抜きで描かれる主人公のえるの全身カットのインパクトがまずスゴい。おまけにモノローグのセリフが一言「制服が好きだ」。これだけ。超クールだ。
マンガはツカミが命だと言う。開幕ページをこれほど大胆に使うにはさぞ勇気が要ることだろう。これでスベればどうしようもなくなってしまう。わけだが、そこは流石の久保帯人。当然のごとく、恐ろしい精度でキマっている。
このカミソリのような冒頭に呼応するかのように読者を煽り立てるのがラスト1ページのタイトル・インだ。
賑やかなキャラクターと画面映えのする演出でドラゴン退治の物語を飾り立て、読者のエンジンがあったまったところで衝撃のネタバラシ。丁寧に描いてきた『BURN THE WITCH』の世界観の壁を、作中で描かれるモニュメントとともにブチ壊し、一瞬で『BLEACH』の世界へと接続する。
降参である。何も言うことはない。
『BURN THE WITCH』はセンスの塊のようなマンガである。
冒頭1ページ、ブチ抜きで描かれる主人公のえるの全身カットのインパクトがまずスゴい。おまけにモノローグのセリフが一言「制服が好きだ」。これだけ。超クールだ。
マンガはツカミが命だと言う。開幕ページをこれほど大胆に使うにはさぞ勇気が要ることだろう。これでスベればどうしようもなくなってしまう。わけだが、そこは流石の久保帯人。当然のごとく、恐ろしい精度でキマっている。
このカミソリのような冒頭に呼応するかのように読者を煽り立てるのがラスト1ページのタイトル・インだ。
賑やかなキャラクターと画面映えのする演出でドラゴン退治の物語を飾り立て、読者のエンジンがあったまったところで衝撃のネタバラシ。丁寧に描いてきた『BURN THE WITCH』の世界観の壁を、作中で描かれるモニュメントとともにブチ壊し、一瞬で『BLEACH』の世界へと接続する。
降参である。何も言うことはない。
『BLEACH』の世界の強度を本作は別の角度から描き出している。発表から2年。連載・アニメ化によって、より深みが増すことだろう。度肝を抜くような物語の始まりと、心が熱くなるエンディングを再び楽しみたい。