この単行本には「伊賀淫花忍法帳」「忍法清水港」「時元忍法帳」が収録されているが「伊賀淫花忍法帳」のインパクトが強すぎて他のが印象が薄くなってしまっている。
あらすじの通り幕府の忍者と山神家の壮絶な戦いがメインだが、この戦いがさすが石川賢としか言えない素晴らしい忍法の応酬になっていて全く先が読めない。

特に忍法暗黒洞はまじで正気とは思えない発想だし雲助にからまれた主人公である美女丸の瞳が渦を巻き始めてからの展開といいやばすぎる
忍法や戦いの詳細に書くと多分投稿規約などに引っかかりそうなのでここまでしか書けない...

昭和の「超ド級のお下劣ギャグ漫画」のノリが好きなら最高に楽しめると思うが、平成/令和の漫画に慣れた人にはおすすめはしない。

終わり方も含めて傑作といってはいいんではないでしょうか?

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いがいんかにんぽうちょう
伊賀淫花忍法帳
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天正九年(1581年)9月6日、天正伊賀の乱。織田信長の次男・信雄を総大将とした織田軍6万の大軍勢が伊賀を襲った。壬生野城を落とし、佐野具嶺(さなごみね)へと進軍、国中に火を放ち女・子供を容赦せず殲滅させた。9月10日、戦果の見物に訪れた信長を屍と化して待っていた五右衛門が単独で襲う。首を奪(と)ったかに見えたが……。「自分と名字が同じ『石川五右衛門』を描きたい」と「五右衛門 忍者説」に着想を得、情熱を傾けて執筆されていた石川賢の遺作を電子書籍化!!

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