横から感想失礼します。
SFとしてもレベル高いですよね。
メガリスが現れた理由や、彗星との関係性など謎の多くは明かされなくても、スケールの大きさや壮大さが伝わってくるのはさじ加減が絶妙だなと思いました。少年の感情の動きを邪魔しないように、SF的な味付けがされてて…。
いわゆるセカイ系的な閉じた関係性が中心ではあるんですけど、ラストも含めてセカイが広がっていく感じが素敵です。
Twitterで作者さまが「巨大娘が何もしない話」として公開されていたのを読みました。
突如地球に現れた巨大な女性「メガリス」。けど「なにもしない」ので、世界は大きく変わることもなく。
巨大な裸体の女性がごく普通に存在する光景が日常となった世界で、少年かけるは彼女に惹かれていくのだった…。
中学受験を控えたかけるはプレッシャーに悩む日々を送っています。
その息苦しさを払ってくれるのは、メガリスの姿でした。
ただ大きいだけ、ただそこに居るだけ。
それでも見上げれば必ず目に入る、必ずそこに居てくれる美しい存在に心が引っ張られていく…。
ちっぽけな自分に微笑んでくれた彼女に「大きくなったら」きっと会いに行くと彼は誓います。
非日常が日常となった世界でも、きっと人の悩みはそんなに変わることはない。
同じように、心惹かれる女性がどれだけ異質な存在であっても、その気持ちの尊さは変わらないんだろうと思います。
「巨大娘」という題材のインパクトに負けない小さな純情を美しく切り取った、神秘的で爽やかなボーイ・ミーツ・ガールです。
ぜひ一読を。
横から感想失礼します。
SFとしてもレベル高いですよね。
メガリスが現れた理由や、彗星との関係性など謎の多くは明かされなくても、スケールの大きさや壮大さが伝わってくるのはさじ加減が絶妙だなと思いました。少年の感情の動きを邪魔しないように、SF的な味付けがされてて…。
いわゆるセカイ系的な閉じた関係性が中心ではあるんですけど、ラストも含めてセカイが広がっていく感じが素敵です。
愛する人は海の真ん中にいるのです。(ハルタ49号掲載)