ありえないサラリーマン漫画
現代人なのに常軌を逸した武士道を貫ぬく加藤。初出勤日に1時間遅刻しても平気でいられる源。どんなジョークでも笑わない女・小鳩。この3人の変人が同じ福利厚生課で働いて、社食のAランチのセットをライスとパンどっちにするかで会議してる現実とかけ離れたサラリーマン漫画です。が、こういうリアリティの無さが逆に懐かしくて面白かったです。
会社と共に生き、共に死す。武士道精神で会社に尽くす新入社員加藤。愛社精神をせせら笑い、ひたすら無責任に生きる同期の源ジェームス頼和。バブル景気が崩壊した1991年。『へうげもの』の山田芳裕が、バブル入社組の同世代を描くNEOサラリーマンギャグ漫画。四半世紀の時を越え、電書で待望復刊。企業資本主義帝国・日本の光と陰をいま読もう!
中学生くらいの時は主人公が「加藤」なのか「源」がわからなかったが主人公が今読むと誰が主人公とかいう話でないのかなと思う。
「90年代に生きる武士道一直線のクレイジーな男」の加藤と「対照的な社員」の源ジェームス頼和のバブル時代のサラリーマンギャグという扱いだけど、俺は加藤の生き様に共感する。
あとなんでか知らんけど初期の山田芳裕が書くスーツが異常にかっこよく見えるんだよな