弾ける肉汁
常々、漫画というメディアで味というものを表現するのは難しいといわれてきた中で、リアリズムというよりどちらかというと画風でどうやって、おいしさや、主人公の努力や、料理そのものの魅力を伝えるかを試みた意欲作だと思います。コロッケからピュッという効果音と共に肉汁があふれ出し、美少女の顔に飛び散るシーンはもはや伝説。腹が減ってくる漫画です。
伝説の料理人を祖父に持つごく普通の中学生、徳川味の助は洋食屋を女手ひとつで切り盛りする母親を手伝いながらも平凡な生活を送っていた。そんな味の助のもとにある日突然有名料理評論家が現れて、難癖をつけたあげくに雑誌で好評されてしまう。往年のマガジン料理漫画のテンプレを踏襲しながらも、かつて料理漫画界における「料理リアクションを隠れ蓑にしたはっちゃけた表現」の限界をワンランク上の次元へと引き上げたと自負している伝説のコロッケ編を収録した第1巻。
伝説の料理人を祖父に持つごく普通の中学生、徳川味の助は洋食屋を女手ひとつで切り盛りする母親を手伝いながらも平凡な生活を送っていた。そんな味の助のもとにある日突然有名料理評論家が現れて、難癖をつけたあげくに雑誌で好評されてしまう。往年のマガジン料理漫画のテンプレを踏襲しながらも、かつて料理漫画界における「料理リアクションを隠れ蓑にしたはっちゃけた表現」の限界をワンランク上の次元へと引き上げたと自負している伝説のコロッケ編を収録した第1巻。