優しい気持ちになれます❤
しっかり者で頭を使いすぎるカラと、のんびり者で自由に生きているノムは、世界で二番目に寒いところに二人で住んでいる。 二人ともニンジンが嫌いなのにニンジンの入ったスープを作ってしまったノム。 そのことで、二人は喧嘩になって、寝ようとするが、おなかが空きすぎて眠れない。 二人は、我慢して、嫌いなニンジンの入ったスープを飲むことにする。 どうして、ニンジンのスープを作ったかって? それは、トナカイがニンジンをくれたから。 カラは、寝ようとベッドに入ったときに考えた。 悪いのはスープを作ったノムか? ニンジンか? ニンジンをくれたトナカイか? ニンジンを嫌いな自分か? ・・・・・・。 いけないのは、そんなことじゃなくて二人の夕飯の時間が消えてしまったこと。 って気付くのってとても素敵なことだと思った。
太陽の出る日に遠い国を思ったり、ペンギンと話したり、少年の二人暮らしのを描いた作品。
無くしたお守りを探す話でカラが言った、「『ない』と言いながら探されたら、お守りも出てきにくいだろ」というセリフが好きです。
年越しのお祭りの話でノムが先祖の存在を口にしたことで、この物語の世界に奥行きを感じることができたし、またこの子達は最初から二人ぼっちだったわけじゃないのだな…と切なくなりました。