ある日の学校で、生まれて初めて「好きです」と告白された白川みこと。相手の大槻まことは「顔も髪型も変。なんか暗そう。ていうかこんな人、この学校にいたっけ?」と思うほど、全然好みのタイプではない。しかし、彼氏がいることで女友達の話題に入れたり、自慢できると考えたみことは、その場でつき合うことを決めた。ずっと憧れていた「彼氏がいる私」というシチュエーションに浮かれるみこと。デートにキスにそれ以上……と妄想をふくらませていたのだが、まことはその後、声すらかけてこない。さんざん焦らされた頃、ようやくまことが声をかけてきた。みことの家で映画鑑賞をしたいという。ついに来たお誘いに、みことは初体験までを覚悟して慌てるのだが、そこで起きたのは……!? 次々と露呈するまことの性癖。そう、彼はみことが「嫌がってる顔が好き」なのだった。まことの歪んだ性癖は、やがてみことの新たな性癖を覚醒させていくのか……!? 多くの女性読者を「気持ち悪い。けど……早く続きを読みたい」と虜にした異色&魅惑のラブストーリー! もしかすると、あなたの秘めたる性癖が目覚めてしまうかも…!?
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嫌がってるキミが好き
キャッチーなタイトルと、80年代風の懐かしい絵柄と色使いに惹かれて読んだ作品。
主人公のみことちゃんは、ちょっと残念な可哀想な女の子。イケてる女子たちにはみんな彼氏がいて相手にされず、「彼氏さえできれば」と根拠のない自信を持っている。
そこへ、全く好みではない名前すら覚えていない男子・まことから告白され、「これで友達の話題の中心になれる」と打算的に付き合うことを決める。そしてみことの家で一緒にDVDを見ることになるのだが…というあらすじ。
通信制の高校に通う白川みこと。容姿に自信があり、自分は「一軍」の人間だと信じているけど…周囲はそうは思っていない残念な女の子。ある登校日に生まれて初めて告白され、大槻まこととつき合うことになったが…!? 性的倒錯【パラフィリア】を描く変態ラブコメ、略して“イヤキミ”!
まことのみことへの歪んだ愛情がとにかく凄まじい。
「確かにみことちゃんは、しょーもない虚栄心に満ちた女の子だけど、だからといってこんな目に遭っていいわけじゃないだろ;;」と可哀想になってくる。
まことの仕打ちは気持ち悪いし恐ろしい。
なのに読み進めるうちに、いつの間にか「みことちゃんがもっとひどい目に遭っているところが見たい…!」と期待している自分がいる。
1巻の最後では、まことの家庭環境が少しだけ明かされるんだけど、その凄惨さは予想を遥かに超えていて言葉を失う。もうこんなの見せられたら、続きを読まずにいられない…!
読めば性的倒錯(パラフィリア)の魅力にどっぷりはまれる作品です。
(画像は5話より。暴力、精神的圧力、人間関係への干渉。まことの異常性の一端が見えるシーン。ちなみにここは他人の家のトイレ)