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表題作の「剣術抄 新宿もみじ池」は単純に書くかな仇討ち相手を探していたら、実は釣り仲間で剣術の師匠だったという内容。たださすがとみ新蔵という感じでいつも通りの剣術話と人間愛に溢れた短編だった。
ただ個人的には「虎vs人間」を書いた「孤高の虎」の方を強く推したい。虎に対して憐憫や尊敬を持ちつつも状況の変化で戦う必要が出てくる。まさかあのような戦い方で終わり感動的なラストになるとは思わなかった