ネタバレ

デンパの高い塔の上で一人の少女。他には誰もおらず、近くにはゴミの山がある。話し相手は砂嵐の流れるテレビから聞こえるおじさんの声だけ。必要な物資はアマゾンが届けてくれるという謎だらけの状況。
ただ少女は「決して降りられない」ということだけを知っている。それでも少女は幸せの景色を見つけて、明るく生きようと思い、紙飛行機を飛ばす。その墜落と共に少女の視点は消えて、全ての真実を知っている地上にいるおじさんへと切り替わる。
特殊な設定の魅力もさることながら、表現も巧み。幸せと絶望を行き来しながら、その本質を考えさせてくれる。少し大味にも感じるが、たしかな才能を感じる。この作者の次回作がとても楽しみだ

読みたい

作品の重みは違うけど、フランクルの『夜と霧』にどこか通じるテーマを感じました。それと、前半から後半へのダイナミックな切り替え方、めっちゃ上手い

本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
巧みな表現に目を奪われるにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。