異色な二人のパワフルラブコメ
ボーイズラブが好きな男子と、百合が好きな女子という二人を中心に繰り広げられる、美大のマンガ学科を舞台にしたお話です。 ギャグテイストが強めで、パワフルな描写も多く随所で笑えます。特に、かわいいヒロインのいかつい顔芸は注目です。腐男子でもあり百合好きでもある私としては、主人公とヒロインに共感してしまうところも多々。 マンガ製作を行うための講義や課題など、マンガコースのキャンパスライフは純粋に興味深い部分もあります。 読んでいる時に純粋に「楽しい」作品です。
飛島一太、18歳。男子校を卒業し、美大・マンガコースの一年生になった。好きなジャンルはボーイズラブ(BL)で、同じ夢を持った仲間(腐女子)たちとの青春を謳歌したいと、期待に胸を膨らませ初登校! しかし、緊張しすぎて女子と普通に会話することもままならず…、そのうえクラスは苦手な女子ばかり…一太の運命は!?
それぞれの趣味を語るときの、腐男子の飛島くん、百合女子の町屋さんのテンションの振り切り方が表紙詐欺レベル。そして明らかに前作より一コマの情報量が多い。完全に物量と圧力で攻めてくるタイプのコメディ。
主人公が腐女子っていう設定の作品だと多いのが同人でBLを描いてるっていうもの。でも今作は美大が舞台。その結果、同人活動よりも性癖バレのインパクトが大きくなるのと、仕事とかいうオタ活動に不要な存在を消し去ることでより趣味に没頭するキャラを描くことができるのが強みかも。
ちなみに、物語の途中、前作「のぼさんとカノジョ?」の主人公らしき人物が登場します。
『宗教論の授業?もしや…やっぱり!のぼせんせぇぇぇ!』と叫んだのは私だけじゃないはず。
1巻まで読了。