プロレスファンはいつだって信じている
これほどまでにプロレスを確かに描いた漫画は他にない。プロレスファンがどういう視点でプロレスを見てプロレスを信じているか、ここに描かれていることが正解で真実だと思う。 予定調和の小競り合い的なものをプロレスと呼ぶ風潮。プロレスの試合をまともに見たことがない人が言う「プロレスはショー」「プロレスは八百長」という決めつけ。 そんなことはどうでもいい。プロレスを見続けるものにとって、そんな揶揄はどうでもいいのだ。 気迫がなければ八百長ですら勝てない、そんな世界をプロレスファンは信じている。 力が強ければ、技が決まれば、強いプロレスラーになれるわけではない。 ペドロがスカルマンになれたのは同じ技ができたからではい。ファンの声に、世間の目に、時代の流れに、自分自身に向き合ったからである。 家族揃ってお茶の間でプロレスを見る時代が終わり、数えきれないほどのインディー団体が生まれ、海外からやってくる謎のマスクマンの映像も簡単に手に入るようになった現代。 時代は変わってもプロレスファンがプロレスに対して求めるもの、信じるものは変わらない。 プロレスを信じるものに読んでほしい漫画です。
気になって読んだけど、これマジでおもしろかった。
表題の「プロレス鬼」もいいけど「チャンピオン」と「ザ サムライ」はむちゃくちゃいい!!
少し記憶が曖昧なんだけれども、
コンタロウ先生は相当にマニアックなプロレス好きで、
短編集の「東京の青い空」にもプロレスを素材にした
短編の面白い作品が収録されていたと思う。
ギャグマンガの「1・2のアッホ」や「ルーズ・ルーズ」にも
プロレスをネタにした回が何回かあった。
とくにルーズ・ルーズでの
「隠れプロレスマニアの集会」の話は
時代を10年くらい先取りした、当時としては異色の
プロレスネタだった。