ドキドキする
置かれた環境に疑念をもち、探り出していくミステリアスな一面、七桜と椿のそれぞれの不器用な恋の一面、 お菓子が好きという2人共通の一面、たくさんの伏線が置かれてどの面も気になります。複線がどう回収されるのか。ドキドキします。 続きを読まずにはいられないくらい、ストーリーにのめり込まれました。
七桜は幼いころ、母が住み込みで働いていた老舗和菓子屋・光月庵で椿と出会う。しかしある事件が起き、殺人の容疑をかけられた七桜の母は逮捕され、七桜も追い出されてしまう。15年がたち、失意の七桜の前に現れた椿。二人は和菓子の腕を競って対決することに。七桜の人生を狂わせた椿。その憎い椿は、あろうことか七桜に自分との結婚を持ちかける。七桜をかつての幼なじみだとは気づいていない椿。思いもよらない言葉に七桜は!?
伝統と格式ある和菓子屋をめぐる愛憎劇。
母親を無実の罪で失ったヒロインは、真実を知るため名前を変え、嫁として潜り込むのだが、そこで泥沼の人間関係に巻き込まれる。
とにかく誰でもいいから、信頼できる人を見つけて協力を仰げばいいのに、愛し合っている旦那にすら嘘をついて結局裏切りの種を蒔くあたり、見ていて息苦しい。
本当に『どうかしている』というタイトルがぴったりだと思う。