あらすじ

一夜をともにし、距離が縮まったかに見えた七桜と椿だが、七桜の素性をつかんだ女将は監視の目をゆるめない。何者かに狙われた七桜をかばいケガをした椿は、大事な茶会を前に七桜に自分の思いを告白する。大旦那との確執を払拭するために、茶会をなんとしても成功させたい椿の壮絶な過去を知った七桜の心にも嵐が吹き荒れて!?
私たちはどうかしている 1巻

七桜は幼いころ、母が住み込みで働いていた老舗和菓子屋・光月庵で椿と出会う。しかしある事件が起き、殺人の容疑をかけられた七桜の母は逮捕され、七桜も追い出されてしまう。15年がたち、失意の七桜の前に現れた椿。二人は和菓子の腕を競って対決することに。七桜の人生を狂わせた椿。その憎い椿は、あろうことか七桜に自分との結婚を持ちかける。七桜をかつての幼なじみだとは気づいていない椿。思いもよらない言葉に七桜は!?

私たちはどうかしている 2巻

七桜(なお)を15年まえの幼なじみだと知らずに結婚を申し込んだ椿。殺人罪の濡れ衣を着せられた母の真実を探りたい一心の七桜はそれを受け、光月庵に住み始める。しだいに明らかになる確執と大旦那の恨み。リベンジに動き出す七桜だが、椿が言い出した提案に息を呑む。憎しみと同時に湧き上がる熱い思い。七桜は彼を拒絶できない――!?

私たちはどうかしている 3巻

光月庵に住み始めた七桜(なお)は、とあることから大旦那の逆鱗に触れる。椿は七桜と部屋をともにすると宣言。肌を重ねた二人だが、椿の口から出た「さくらが目の前に現れたら消えてもらう」という言葉に凍りつく。憎しみに囚われている椿の本当の心はどこに!? “七桜の母”を名乗る人物も現れて混乱する七桜を、椿はある部屋に閉じ込めてしまう!!

私たちはどうかしている(4)

一夜をともにし、距離が縮まったかに見えた七桜と椿だが、七桜の素性をつかんだ女将は監視の目をゆるめない。何者かに狙われた七桜をかばいケガをした椿は、大事な茶会を前に七桜に自分の思いを告白する。大旦那との確執を払拭するために、茶会をなんとしても成功させたい椿の壮絶な過去を知った七桜の心にも嵐が吹き荒れて!?

私たちはどうかしている(5)【電子版特典かきおろしマンガ付き】

自分の正体を知られずに光月庵の椿と結婚した七桜は、母の死の真相を探るために従業員の城島に誘われ、かつて自分と母が住んでいた部屋を訪れる。しかし、女将と裏で手を結んでいる城島は七桜に近づいて痛めつけようとしていた。自分と同じような境遇の城島に自然と親近感を抱き、親身になっていく七桜。一方、城島の恐るべき過去を知った椿は、城島の企みを止めようするが!?

私たちはどうかしている(6)

身体の変化に戸惑う七桜だが、そのことを吹っ切ろうとますますわらび餅作り専念していく。七桜がなにかを隠していると気づく椿だが、そこには触れず思いやりを見せる。距離が縮まる二人。一方、城島も自分のしていることに疑問を抱きはじめ揺れる。七夕のデパート催事当日までにわらび餅は完成するのか!? そして、これ以上椿に嘘がつけないと思った七桜はようやく決心する。過去と現在の真実が明らかになる衝撃巻!!

私たちはどうかしている(7)

素性を隠して椿と結婚した七桜は、幾多の困難を乗り越え椿との絆を深めていく。妊娠を告げ二人の愛に懸けようとするが、そんな矢先15年まえに死んだ椿の父・光月庵の旦那様は亡くなった最愛の母と恋仲で、しかも自分の実の父であることを知る。次々と明らかになっていく過去の真実。ショックを受け思い詰めた七桜は、光月庵から姿を消そうと決意。そんな七桜の前に椿の元婚約者・栞が現れ……波乱を含んだ第1部クライマックス!

私たちはどうかしている(8)【電子限定描きおろし漫画つき】

新章開幕。光月庵の火事から10ヵ月。意識不明の重体だった椿もようやく回復。行方がわからない七桜を探し回るが、一向に見つからず焦燥感だけが増してゆく。そんな椿のもとに足繁く通ってくる長谷屋の栞は、ある決意を胸に秘めていた。一方、傷が癒えた七桜もまた多喜川の力を借りて立ち上がる。背負わされた重い運命は、愛と復讐の歯車を思わぬ方向へと導く!!

私たちはどうかしている(9)

月日が経ち、光月庵に復讐を誓う七桜は、多喜川の力を借りて金沢に「花がすみ」をオープンさせた。光月庵を葬るため和菓子の選定会に勝負をかける七桜。一方、七桜への思いをようやくふっきった椿も再起。選定会会場でふたたび出会った二人に緊張が走る。しかし、椿の身体には異変が……。亡き母への気持ちと椿への偽らざる気持ち。二つの相反する感情が七桜を、そして椿を翻弄する!

私たちはどうかしている(10)【電子版特典かきおろしマンガ付き】

目に不調を抱えながら復活した椿。そして光月庵に復讐を誓い「花がすみ」をオープンさせた七桜はライバル同士となった。だが共同で観光地の和菓子を作ることになり温泉宿へ赴くことに。金沢を離れ、熱い思いがよみがえる二人。一方、追いつめられた栞は椿の子を妊娠していると女将に告げ、長谷屋と光月庵は喜びに沸く。戸惑う椿になおも栞は情熱をぶつけるのだが、光月庵から椿を解放してあげたい七桜も多喜川と動き出し!?

私たちはどうかしている(11)

共同作業でふたたび熱く燃え上がるかに思えた椿と七桜だが、金沢に戻った二人はそれぞれの宿命を受け入れ、別々の道を歩む。光月庵への反撃を開始する七桜は、意識が戻りつつある大旦那に自分こそが光月庵の正統な後継者だと宣戦布告。18年前、七桜の母に樹をとられた女将は激怒するが、大旦那は先祖の言いつけを破り、椿と七桜に御菓子勝負をさせることに。勝つのは一人。運命の逆転はすぐそこに!?

私たちはどうかしている(12)

除夜際での七桜と椿の勝負に決着がつき、ついに光月庵の後継者が決まった。だがその直後、大旦那は倒れて病院に運ばれてしまう。新旧の交代が行われ不安に感じる従業員ら。さらに新当主は金沢の文化をけん引する武六会にその実力を試されることになる。そんな中、一層強く七桜に惹かれる多喜川は徐々に自分の気持ちを抑えられなくなるが、かつての恋人・由香莉が現れて不穏なムードに。ある重大な真実を知った椿も動き出し事態は急変!?

私たちはどうかしている(13)

新当主となり不安を抱える七桜の光月庵に椿が戻ってきた。プライドを捨て職人として光月庵で働きたいと言う椿に誰もが驚き訝しむなか、七桜自身も椿の魂胆がわからず混乱する。だが手を負傷している七桜は店のために椿を雇うことを決意。一方、椿が自分の異母兄弟だと知らされて胸の内に憎しみの芽が生まれた多喜川は、ライバル心から七桜との結婚を押し進めようと急ぐ。光月庵に乗り込んだ椿は、自らの記憶をたどり18年前の真犯人を突き止めるために動き出すが!? 番外編「城島の決意」を特別収録!

私たちはどうかしている(14)

テレビドラマで大人気の原作『私たちはどうかしている』14巻! 光月庵に戻ってきた椿の手を借りて、武六会の奉納菓子作りに専念する七桜だったが、多喜川の七桜への気持ちが本物だと知り頭に血が上った由香莉に、階段から突き落とされてしまう。もっとも信頼していた多喜川の裏切りに呆然する七桜。多喜川は18年前のことを語り出すが……! 安藤先生突撃! ドラマ撮影現場レポ漫画「キャスト編」収録

私たちはどうかしている(15)【電子限定特典カラーイラスト付き】

正真正銘クライマックス!! 女将の過去を聞いた七桜と椿は、事件の真相を探るために母の手紙を検め、山奥にひっそりと住んでいた多喜川の父・秀幸と会うことに。死んだと思っていた秀幸の口から語られる母の秘密に驚愕する二人。真犯人はまさか…!? 一方、何かを察知した女将は栞が持っている「あるもの」を手に入れて七桜のもとへ向かう。七桜のことを想い続ける多喜川もまた光月庵を訪ねて……!! 本編(あとがき含む)200超の大増ページ!

私たちはどうかしている 16巻

ついに雪解け……すべての覚悟を背負い、七桜と椿は感動の結婚へ……!! 光月庵での修羅場を経て、過去の事実がすべて明らかになったいま、七桜は金沢の文化を牛耳る武六会に女将の処遇を問われる。凄惨な事件を引き起こし、母と自分の運命を翻弄しつづけた女将に対し七桜が下した答えとは――!? 一方、光月庵を出て夕子の店で働いていた椿は、ある決意を胸に秘め……! シリーズ累計500万部突破。愛と宿命の和菓子サスペンス、ついに感動の最終話!! 初のミニイラストブック付き豪華特装版も同時発売!

私たちはどうかしている 17巻 桜色の連歌【電子限定描き下ろしマンガ付き】

わたどう、待望の続編は連続殺人事件の歌にのせて! 念願の結婚式を挙げて半年。七桜と椿は甘いまどろみの中で新婚旅行を計画中だった。しかしある日、新規の注文が入り、七桜は連句会を主催している男性・加賀見と出会う。どうやら加賀見は椿のことを知っている様子だが、椿は加賀見について多くを語らない。不安に思う七桜。そんな矢先の新婚旅行前日、多喜川が何者かに襲われて……!? 本編200超の大増ページ!

私たちはどうかしている 18巻 蝶の棲家

新婚編「女将の実家編」!出産間近。喜びにあふれる七桜と椿だが、家族の絆をめぐり愛と陰謀が激突。椿と七桜が対立し……!? 地元の名家で女将さんの実家・鳳(おおとり)家に呼ばれた椿と七桜。当主である艶子(あやこ)の傍若無人な態度に加え、無理難題を突き付けられ嫌悪を抱く。だがそこに事件以来、姿を消していた椿の実母・女将が現れて!? 一方、七桜はある女性と出会うが、その人は重大な秘密を抱えていた。18,19巻2ヵ月連続刊行決定! 19巻は来月発売!!

私たちはどうかしている 19巻 千代の春【電子限定描き下ろしマンガ付き】

私たちはどうかしている、ついに完結! 過去の罪をすべて清算し、七桜と椿は最高の幸せへと向かう!! 椿はやむをえない理由から、女将さんの実家・鳳家の当主・艶子(あやこ)の言いなりになり、お菓子を作ることになる。一方、出産間近の七桜は艶子の実の娘・早苗側のお菓子を作ることとなり、二人は茶会で勝負することになる。光月庵の命運をも懸けた闘いの行方は!? 二人がつかむ最高の幸せ、理想の家族の形がここに……!