ある愛の物語
凄く可愛い高校生の恋愛物だと思った。莉乃と蓮、本当にとてもお似合いの可愛いカップルのはずだった。普通に楽しい付き合いを一緒に送って行くものとばかり思っていた。タイトルの10万分の1はそういう意味だったのか。ALS筋萎縮性側策硬化症という病気が幸せな高校生カップルに忍び寄る…素敵な出会いをくれた神様「オレはあんたに礼を言いたくてぶん殴りたくてぐちゃぐちゃだよ」この言葉の蓮の思いが胸に突き刺さる。素敵なラブストリーで有り、悲しいラブストリーでも有る。読み進むにつれて悲しくなっていくかもしれない、でも本当に素敵な愛を教えてくれる。多くの人に読んで欲しい莉乃と蓮の物語。
普通の女の子が、普通に恋をしていたはずが、いつの間にか不治の病に侵されてしまう。
だんだん身体が動かなくなり、車椅子生活になり、それでも絶望を乗り越えて恋を続けるヒロインの一途さに涙。
高校卒業と同時に結婚を決める彼氏も潔く、恋人を守ろうとする姿は清々しい。
2人には子どもをつくるという尊い(まったく邪ではない)目標もあり、死が二人を分かつとしても想いは永遠に続いていくのだろう。