なんていうか家族っていいものだよねっていうふわっとした前提みたいのがあんまりなくて、むしろ夏美にせよ冬吾にせよ家族に縛られていたので、春がきっかけになって解放された漫画になるみたいな感じかなぁと思って読んでた
妹の婚約者だった男と、妹が亡くなったあとに付き合うことになったという話でした。
業の深さ的な意味でドロドロ感があったね。
けど、死んだ人間に縛られて何もできなくなってしまうのは勿体無いというような意見は人の生き死を扱うと必ずどこかしらで出てくる意見で、こいつらは後ろ髪を引かれながらも納得した人生を生きていくんだろうなという不思議な爽やかさがあった
なんていうか家族っていいものだよねっていうふわっとした前提みたいのがあんまりなくて、むしろ夏美にせよ冬吾にせよ家族に縛られていたので、春がきっかけになって解放された漫画になるみたいな感じかなぁと思って読んでた
家族っていう呪いに春の呪いを上書きすることで、前の上書きされた呪いはなくなるみたいな感じで
根っこにある関係性が結構重たいんだけど、普段の夏美と冬吾のやり取りは結構面白いんですよね〜
りんご飴に「正気か?」って突っ込んでるところとか好きだったなぁ
どんぐり落ちていると拾いたくなるのとか
春のブログ発見は結構ハードだった
一層締め付けてくるなぁ・・・っていう
死ぬほど好きというよりも生きなきゃいけないほど好きっていう感じなのかな
死ぬの方向に引っ張っていくだけじゃなくて、生きて縛り付ける呪いもあるっていうのかな
そういう感じの呪いだった
夏美の義母が意外といいキャラしているんだよな
あの継母というのかな?うちにもいるけど、継母はどんなにいい人でも付き合い方が難しいのであの距離のとりづらさがリアルだったし、「心が折れた」っていうのはよくわかる
インタビューもあった。あんまり気にならなかったけど、喪服に遺骨ってやっぱり重たいって思われたんだ
人気漫画家のみなさんに“あの”マンガの製作秘話や、デビュー秘話などをインタビューする「このマンガがすごい!WE…
1巻と2巻の表紙対比になってておもしろいなーと。
1巻は春で2人は別の方を向いてるけど、2巻は冬で向き合ってる。
季節がかわって(=春がいなくなって)と2人の関係の変化がかわってるんだなーとなんとなく思った。