さすがにシロマくんみたいなすごい子は、いなかったけど、なんか自分が何かに置いてかれているような感覚に焦ったなぁあの頃は。
田中相センセイ、短編集も勿論良い。
雰囲気っていうのも大事だが、何よりやっぱりストーリーが大事だ。 それが視覚的に入ってくるかどうかというのももちろん大事だし、能力だと思う。 上手い漫画家さんはそれが上手いんだ。 この人は上手いタイプの人で、単純にすごいなーと思っていたんだが、デビュー作から読む事で、すごく努力や苦悩もされてるんだろうなーと勝手に想像ができてまた良いのだ。
さすがにシロマくんみたいなすごい子は、いなかったけど、なんか自分が何かに置いてかれているような感覚に焦ったなぁあの頃は。
バイトを一緒にしようって約束したじゃん!って文句を言ってるギャルの子が好き。やっぱりあの後一回も出てこなかった。この短編、こいつのキャラすごいいいじゃんwって地味に気に入っていたキャラが二度目の登場がないからちょっと悲しい。ページ数的にしょうがないんだけど。
将棋の試合の描写ではやっぱりあの深い海に潜っていって気持ちいい瞬間があるみたいなのがあるよね。いろんな作品に共通しているというか。
シロマくんに八つ当たりしたところ、表情がちょっとずつ変わっていくところがあるじゃん。あそこいいよね。映画的というか。映像的というか。なんかかわいいし。
この短編集、続きは?って言いたくなるのばかり
紅茶の香りに似たアザミが咲きほこる庭、人の言葉を話すコガネムシがやってくる庭、焼きたてのミラベルのタルトと笑い声に包まれた庭、47歩先に壊れたアシカのプールが見える庭……。さまざまな“庭”を舞台に、生きるものの繋がりを描くITAN掲載シリーズをはじめ、満場一致で大賞を受賞したデビュー作を含む短編5作を収録。人間の愛しさを豊かに伝える鮮烈な才能!
紅茶の香りに似たアザミが咲きほこる庭、人の言葉を話すコガネムシがやってくる庭、焼きたてのミラベルのタルトと笑い声に包まれた庭、47歩先に壊れたアシカのプールが見える庭……。さまざまな“庭”を舞台に、生きるものの繋がりを描くITAN掲載シリーズをはじめ、満場一致で大賞を受賞したデビュー作を含む短編5作を収録。人間の愛しさを豊かに伝える鮮烈な才能!