姉っぽくない姉だな〜と思ってたけど…
タイトルに「姉」が付いてる割には姉感のない主人公だよな〜と思いながら最初は読んでいた。年が離れていてタイプも正反対の妹はいるけどよくある「長女あるある」な話もないし…と思ったら、7巻でその謎が解けた。同時に、一見すると地味だけど仕事も出来るし美人だしかなりモテる主人公なのに愛されることを拒否しているのはそういう理由があったのかとも納得した。西炯子作品は大人になってから読むと更に面白い。「娚の一生」も読み返したくなった。
もう恋愛だの結婚だのは煩わしいと思っている独身女性ヨリ(39歳)の前に、突如として幼なじみと名乗る怪しいイケメンが現れる。新手の詐欺かと思いきや、本当に少年の頃からヨリを慕っていた精神科医・真木。しかし彼は妻帯者だった……。避けよう避けようとするヨリを追い詰める真木。さらに真木の妻はヨリにそっくりの容貌だった。同居する妹の心配をよそに事態はだんだん泥沼に。この恋愛(?)の行く末はどこに落ち着くのか?
他の少女マンガって、完結して、その後うまくいってるかと言われても、どうかなあというか、わからないというか
マンガだしそもそもそんなことを考えるのもおかしいけど、うまくいかない可能性もあるんじゃないかと思ってしまう。
でも西炯子のは、年老いて死ぬまで、いろいろありつつも一緒にいるんだろうなというのが想像できるな。
「どうしてもこの人でなければ」「自分でもわからないけどこの人が好き!」という、少女漫画の代表的な恋愛感情もきちんと抑えつつ、「自分はなぜこの人を選んだのか」「どんな自分でいたいのか」を丁寧に掘り下げてあるから、老後まで想像できますよね!