丘の上の女子高校、桜華学園。春の創立祭で、チェーホフの“櫻の園”を演じる演劇部員たち。思春期の乙女たちのほのかな心情をセンシティブに綴る必読の連作短編集!
香里奈は北陵高校バレー部のマネージャー。お隣に引っ越してきた工藤兄弟に会うのが楽しい1年生です。兄弟そろってバレー部員で、郁弥くんは幼なじみだし、幸さんは3年生で前のキャプテンという華やかさ。でも肝心の部の実力は3部に低迷したまま。がんばらなくちゃ!
バラ色☆高校生活のスタートを切った香里奈_ だけどちょっぴり刺激が足りない……!!?? そんな香里奈の前に幼い頃に別れた初恋の人、工藤郁弥くんがやって来た♪ そりゃもうっ大騒ぎさっ!!!! 青春ぶっちぎりの有紀りんが描くハートフルストーリー。表題作他2編同時収録!
男まさりで、どこか醒めている悠有は学園の人気もの。そんな悠有につきまとう、ツッパリ娘・麻美――ふたしかで、つかみどころのない友情と愛に揺れうごく少女たちを描く学園ストーリー「アルトの声の少女」第1巻。“このヒロインはキミじゃないか?”
N・Yで、リロイと同じプラチナブロンドの髪を持つ少年が次々に殺害された!そしてラスの予知夢は、死んだ筈のノーマンの魔の手がリロイにのびている事を告げる……!!「白のイノセンティ」に続く第2弾。他「奴には8本の足がある「」ペパーミントの夜」を同時収録!
高史、晃生、充男の“どこにでもいそうな”高校生トリオに、ハーフの匡(たすく)が加わって…。真面目な恋だってすれば、ちょっと不良したりもする!?でも、そこは皆同じ「学生の領分」の仲間達。毎日元気に青春してます!!お待たせ、なかじ有紀のコミックス第1巻!!
高校の入学式に寝坊してクラスから浮いちゃった瀬川るり。おまけに両隣の席には、無愛想な男の子・池住颯太と、超ド派手なオレンジ頭の男の子・小津奈槻。何かと目立つこの2人に懐かれて美術部に誘われたるりだけど…!?あのころ、誰もが共感し、涙した岡野史佳の代表作、文庫版第1巻!
桜が覆う丘の上の女子高では、桜舞う頃、演劇部がチェーホフの『櫻の園』を上演するのが習わし。部員達は練習に励みながら、それぞれの恋の季節を過ごす。そんな青春模様を描いた四編のオムニバス。 ◉◉◉◉◉ 女子校に通う彼女達だが、お付き合いするのは周囲の高校の男子。描かれる恋は多様だ。 彼氏と体を重ねる事を躊躇う子も、彼氏を放って悪い遊び方をする子も、大切な人に何かを教わり、友達と会話を重ねながら、自分の心と体を大切にする事を覚えていく。心の解放に向かう様子に安堵する。 百合読者としては、後半の二編が気になるところ。自分の中の〈女性〉と折り合いをつけられない二人の女子は、片や男性らしさを身に纏いながら男性に恋し、片や男性を嫌悪しつつその女子に恋する。 二人は最後、互いの気持ちを知りながら、ただ分かり合い、慰め合う。そんな様子を見ていると、女性同士というのは恋をする以前に「分り合う」関係性なのだ、と思い知らされる。そういう意味では、実はこの作品は最初から最後まで〈百合〉的だ。 桜の精って男なんだって……という台詞(p113)とその前後の「男の気持ち悪さ」の遣り取りを読むと、どんなに愛し合い番ったとしても、男は女を解れないのだから、せめて彼女達の冠として咲いてろよ、という気持ちになる、男の私でさえ。