ほのぼのとしたタッチで、昭和30年代の東京下町を描写した『三丁目の夕日』の実写映画版公開記念!映画の原案になった12編を収録した本巻では、「三丁目」の中心人物・鈴木オートの一家や、しがない小説家・茶川竜之介を中心に、心温まる物語が次々と展開。観る前でも、観た後に読んでも楽しい一冊をぜひ!!
川柳が一等好きだという定廻り同心・五七五郎(いなごろう)の目を通して、江戸の人々の暮らしと四季の移ろいを描く、傑作人情コミック。収録作品:つれづれ草子春の章/十九年娘をもった……/桜(ハナ)ありてつらき浮世も……/つれづれ草子夏の章/夏の夕遠雷の音(ネ)も……/ふんどしを故郷にかざる……/つれづれ草子秋の章/ありがたき女房なれど……/秋風に背中(セナ)の匂いを……/つれづれ草子冬の章/仇討ちは家族ふたつを……/富の札手にしただけで……/大江戸うんちくコミック
▼第1話/胸の奥には ▼第2話/花籠にいっぱいの ▼第3話/隠しごと ▼第4話/聞こえてくるのは ▼第5話/めぐりあわせ ●主な登場人物/斎之介(いっきのすけ。京で表具屋を営む男。かつては公家・高丘家に仕える侍だった)、千香(斎之介の妻。貧しい公家・高丘家の妾腹の姫) ●あらすじ/斎之介夫婦が暮らす長屋に、新たに越してきた卯乃という女。扇子の絵付け職人をしているが、陰気な性格の上、夫婦約束をしている与四造という男が堅気風に見えず、長屋の住人に敬遠されていた。そんな折り、斎之介夫婦の素性を知った与四造は、卯乃に公家の娘である千香の名を騙らせて、良からぬ金儲けをしようと企み…? (第1話) ●本巻の特徴/貧しい公家の妾腹の姫として生まれた千香は、父の病の為に身売りし、祇園の女郎となる。幼い頃からなじんだ青侍・斎之介の身分を越えた愛と奔走によって身請けされた千香は、六角通りの町屋へ移り住み、斎之介と夫婦となって表具屋を始める。すると、これが中々の繁盛で…。
▼第1話/開化 ▼第2話/召魔(めすま) ▼第3話/交霊 ▼第4話/罪 ▼第5話/霊視 ▼第6話/攘夷 ▼第7話/出生 ▼第8話/魂の声 ▼第9話/魔法使いの弟子 ●登場人物/鬼窪巖(明治新政府参議。国のことを真剣に思い多忙)、妙(参議・鬼窪の愛妾。心の病を患っている?)、召魔(巷間“妖術使い”と噂される異人。「動物磁気」など怪し気なもので病気を治す?) ●あらすじ/1868年、明治政府樹立。しかし、新しい世になっても、血の匂いは消えなかった。新政府に反発する反乱や一揆の首謀者たちはもちろん、時には無実であっても新政府にとって都合が悪ければ斬首、切腹…… 冷徹な強権をふるっていた―― 参議・鬼窪は、その新政府の中心人物として多忙を極める日々。世の中も、政府・文化・思想・化学…… 全てが新しいものへ移行しようと目まぐるしく動いていた時代、外国人居留地はずれの洋館に妖術使いが住んでいるという噂がたった。夜な夜な冥府から亡霊を呼びだしているというのだ。そんな折、久々に鬼窪と一夜をともにした愛妾・妙が生首の亡霊を見る!! (第1話) ▼妙がフラフラしながら入っていったという例の洋館を訪れた鬼窪。玄関の扉を開けるなり、目に飛びこんできたのは、かつて見たこともない奇妙な光景だった。ひとりの異人と操り人形のようにフラフラ踊る女たち、そしてグッタリと椅子にうなだれている妙の姿……。鬼窪の呼びかけで気を取り戻した妙。連れて帰ろうとしたところ、異人は「帰スワケニハイキマセン」と鬼窪をさえぎる。鬼窪のせいで病気が悪くなるというのだ。(第2話)
近未来東アジア情勢漫画!もはや空想の出来事とは言い切れない!日本の明日はこうかもしれない!20××、年憲法改正し国防軍も持った日本が舞台。主人公は外務省の国際情報分析官、物部太郎。その知識と体力で大胆な分析を押し通す男。中国の4大銀行頭取失踪を皮切りに一気に日中開戦へと舵を切る東アジア情勢!その渦中、開戦阻止へ向けがむしゃらに動く主人公!しかし、世界はもっと大きなからくりを用意している!負けるな、物部太郎!
二流の小説書きである「私」は、ある夜、なじみのスナックでひとりの「老人」と出会う。老人は、昭和初期に満洲を駆け巡った馬賊の子で、年少の頃から「殺手」としての教育を受けたという。別の若い客が「生きるために人殺しまでしたのか?」と老人につっかかると、「初めて人を殺したのは13歳の夏だ」と、終戦直前のソ連による満洲侵攻時のことを語りだし…。
明るく元気な男の子・栗太郎。母上はいないけどテレ屋で優しい侍の父上に、捨て犬だった栗之助が家族!大江戸ほのぼの劇場、堂々の単行本!ある雨の日、栗太郎は、紫陽花の下で震えている小犬を見つける。彼は自分の名をとって、その犬に栗之助と名付け、二人の温かい友情が始まった(第1話)。
昭和初期の満州国で年少の頃から「殺手」としての教育を受けた男の話。 物語は現代で、「殺手」と物書きがスナックで出会うところから始まる。 年少の頃の日常生活が「殺手」としてのトレーニングになってたや、両親との満州からの逃避行、戦後直後の生活が詳細に書かれていて面白い 単行本に収録されている部分でも面白いが、これからもっと物語が面白くなりそうなところで、掲載誌終了に伴い終わっている。 同じ掲載誌のビッグコミック1で連載されていた一ノ関圭の「鼻紙写楽」の新シリーズが開始しているなら、「殺手」も新シリーズを始めて欲しいぜ。