【イラスト付き】見知らぬ異世界へトリップしてしまった純情な高校生の佐保は、若き皇帝レグレシティスの治めるサークィン皇国の裁縫店でつつましくも懸命に働いていた。あるとき、城におつかいに行った佐保は、暴漢であったサラエ国の護衛官たちに、行方不明になった皇帝の嫁候補である「姫」の代わりをしてほしいと懇願される。押し切られた佐保は、皇帝の後宮で「姫」として暮らすことになるが…。
【イラスト付き】≪精霊に愛される薬師と、孤独な王弟が織りなす、珠玉の癒し系異世界トリップファンタジー≫ハーバリストの母の店を手伝うごく普通の高校生だった星野和は、ある日突然、精霊と人間が共存する異世界・オルレウィンへと迷い込んでしまった。オルレウィンでは、人は皆何らかの精霊の守護を受け、その能力を生かして生きている。だが、外の人間であるナギには精霊の守護がない。村の神殿に保護され、母との暮らしで得たハーブの知識を生かし、ハーブを調合し人々を癒す「薬師」として働き始めることになったナギ。それから四年、森の村コイドウィッグの神殿の一角を借り、優秀な薬師として生活するナギは、その技量もさることながら、やさしく穏やかな人柄で人々を癒し、広く慕われていた。そんな中、国を治める「金の王」が不調のため良い薬師を探しているという、「白い死」と畏怖される死を司る精霊の加護を持つ王弟グウィンが現れ、ナギを薬師として正式に王都クフォイスへ招きたいと申し出て――? 電子限定書き下ろしSSを収録!!
【イラスト付き】 美しい容姿と並外れた魔力を併せ持つ聖職者リーブは、その実力から若くして次期聖職者の最高位「大聖官」にとの呼び声高い大魔導師。聖地を統べる者として自覚を持つよう言われるが、自由を愛するが故、聖教会を抜け出し放浪することをやめられずにいた。きっとこれが最後だろうと覚悟しながらも三度目の旅に出たリーブは、その道中で「精霊の回廊」と呼ばれる時空の歪みに巻き込まれ遠い南の島国シークにトリップしてしまう。飛ばされた先で出会ったのは、シークを統べる若く精悍な王バード。彼は星詠みに予言された運命の伴侶「白き宝珠」が現われるのを長年待っているといい、リーブがまさにその宝珠だと情熱的に求婚してきて――?南国を統べる覇王と大魔導師、運命に導かれた二人の異世界婚礼ファンタジー! 電子限定書き下ろしSSを収録!!
【イラスト付き】“太陽の恩寵を受けられず寒さに凍える”そんな呪いをかけられた平原の国。王のウオルシュは国を守るため我が身に呪いを移し替え、陽の光を受けられない昼は鷹の姿で別邸の水晶城に籠もり、ヒトの姿に戻る夜に本城で政務を執る生活を送っていた。ある日の早朝、鷹のウオルシュは雪原で小鳥を見つける。昼中寒さに晒されるウオルシュはあたたかそうな冬毛の小鳥で暖を取ろうと捕まえるが、それはヒトの姿を持つ鳥族の青年・エナガだった。ウオルシュはエナガを解放したが、なぜかエナガは翌日も城へやってきた。食料の少ない冬に手に入れたわずかな実を水晶城に届けにくるエナガのことがウオルシュは気になりはじめる。だが、王としての威厳と覇気を備えたウオルシュが迫るとエナガはいつも怯えてしまい…?電子限定書き下ろしSSを収録!!
【イラスト付き】北の大国N連邦との対立が続く東宝グランツ帝国、その北部戦線を守る空軍北部第三飛行連隊――通称『雪の部隊』に所属するエーリヒ・ヴィクトル・フォン・シェーンブルクは、『雪の女王』として名が轟くエースパイロットであり、国家的英雄のひとりでもある。歴史ある旧王国名門貴族の末裔で圧倒的な美貌を誇るエーリヒは、厳しくはあるが部隊内の信頼も篤い、理想的な指揮官だった。そんなエーリヒの司令補佐官を務めるのは、幼少の頃よりエーリヒを慕う寡黙で忠実な男・アルフレート中尉。厳しい戦況の中、戦闘の合間のささやかで穏やかな日常を支えに、部隊の皆と共に生き残るために必死だったエーリヒだったが、ある日、激しい戦闘の中、利き腕の肘から先を失う怪我を負う。そんなエーリヒに対し、アルフレートはそれまで以上に献身的な忠誠を見せるが――?
【イラスト付き】 トルメリア王国の西の森にある湖には、虹色に煌めく鱗を持つ尊き白竜・ユナンが棲んでいる。ある日、災厄の対象として駆られる立場にあるユナンの元に、王国を統べる皇帝・スハイルが討伐に現れた。駆られる寸前、ヒトの姿になり気を失ったユナンだったが小さなツノを額にもつユナンは不審に思われ、そのまま捕らわれてしまう。王宮に囚われたはずのユナンだったが、一目惚れされたスハイルにあれやこれやと世話をやかれ、大切にされるうち徐々に心をひらいていく。やがてスハイルの熱烈なアプローチに陥落したユナンは妊娠してしまい…。
【イラスト付き】【“スパダリ国王×健気な人狼"優しく切ない運命の恋――】きらめく銀髪と儚げな美貌を持つ天涯孤独の人狼は、その血統の稀少さ故、狼の血族であることを隠し、ひっそりと暮らしていた。働き口を探し町に出てきたところを、偶然居合わせた男に助けられ、その親切さに心惹かれる。しかしその後、彼が実はお忍びで町に出ていた国王であり、自らの家族を亡き者にした敵であると知ってしまい――? 運命の恋に身を焦がす、身分差&宿命のロマンチックファンタジー!電子限定書き下ろしSSを収録!!
【イラスト付き】獣医の有村遥斗は愛犬のレオと散歩中、強烈な光に照らされ異世界に飛ばされた。遥斗がやってきたのはイガルタ王国という国で、驚くべきことに住民のすべてが狼の頭部と人間の身体を持つ半獣半人の生物だった。イガルタ王国では原因不明の病が蔓延しており、召喚されたレオがこの国を救ってくれる存在だという。獣人たちは神であるレオを手厚くもてなすが、遥斗は「異形の者」として忌み嫌われてしまう。そんな遥斗に唯一優しくしてくれたのは、レオを護るために任務についた騎士団長の銀狼・ブレットで――?電子限定書き下ろしSSを収録!!
【イラスト付き】18歳で俳優志望、天涯孤独の桑原大和は、希望のない日々に鬱屈としていたところ、突然異世界に召喚されてしまう。夜になると空中にふたつの月が輝く世界――そこで出会ったのは、西の大国レイヴァース王国の王アリソン・レイヴァース。二年前、父王の死去にともない30歳で王位を継いだという優しそうな彼に、大和は国の危機を救うため、行方不明の「王子」の身代わりになってくれと頼まれる。夢である俳優になるため、王子という役になりきってみるという形で協力することになった大和。アリソンにすぐそばで守ってもらいながら、共に過ごすうち、二人の距離は徐々に縮まり――? 召喚された青年と、王様、癒しの小動物が織りなす、異世界トリップファンタジー!電子限定おまけ付き!!
【イラスト付き】 父を亡くし、折り合いの悪い義母と暮らす神社の長男・瑞樹は、慎ましく日々を過ごしていたある日、突然、ふたつの月が夜空に浮かぶ異世界・アンブローズ王国にトリップしてしまう。王室付きの魔導師から、先王派の陰謀により呪いを受けた王のペット・タマちゃんを救ってほしい言われ、タマちゃんと共に呪いを解く旅に出ることになった瑞樹。道中、美しく精悍な月の精霊・フェディと出会った瑞樹は、自分の頑張りを認め、励ましてくれるフェディに、次第に心を寄せるようになり――?
【イラスト付き】 何百万年生きたかわからないほど永い時間を、神や悪魔などと呼ばれながら過ごしてきた、腹黒い悪魔のアシュトレト。アシュトレトは日本の教会で名前の似た牧師・アシュレイと出会い、親交を深める。しかし、彼はアシュトレトが気に入りの男・上総の車に轢かれ、命を落としてしまう。アシュトレトはアシュレイの5歳の一人娘のため、柄にもなく彼のかわりを果たすべく身体の中に入り込むことに。事故を気に病む上総がアシュレイの中身を知らないことをいいことに、アシュトレトは彼を誘惑し、身体の関係に持ち込むが…。
【イラスト付き】ロンドンの一角にあるティー・ルーム『アップルブロッサム』は、魔物を狩る人ならざる一族の者たちが人間界を行き来するための不思議な通り道。日本からやって来た天涯孤独のエリヤは、このティー・ルームのオーナーで黒猫に変化するマギウスに拾われて『アップルブロッサム』で働くことに。ハーブを調合する天性のセンスと”神のさじ加減”と呼ばれる特別な力を持つエリヤが淹れるハーブティーは、疲れた一族の者たちを癒やしていった。温かな居場所を与えてくれたマギウスに感謝し、淡い気持ちを抱き始めるエリヤだが、実はオーナーは仮初めの姿で、真のマギウスは手の届かない存在で――?電子限定書き下ろしSSを収録!!
【イラスト付き】 平凡なサラリーマンの秦野蛍は、母を亡くしたことがきっかけで父とは疎遠なまま祖父と暮らしていたが、その祖父も亡くしてしまった。かつて祖父は、怪我をあっというまに治したり竜人の出てくる昔話をしてくれたりと不思議な人だったが、蛍はそんな祖父が大好きだった。そんなある日、いつも蛍にちょっかいをかけてくる寺内から社内で襲われつい祖父の形見であるペンダントを握りしめて助けてと祈ってしまう。すると、突然光があふれ出し、オリエンタルな雰囲気の美形すぎる男が現れる。グレンと名乗るその男は、蛍の願いによって異世界から飛んできたといい、さらには祖父の親友だとも言い出して――!?
【イラスト付き】ここは新宿・歌舞伎町にある世界悪魔協会 東京事務所。悪魔たちの使命は、人間を堕落させて構成員を増やすことだ。ところが新入りの友也は、淫魔なのに誘惑術をろくに使えないため、毎月の堕落ノルマがまったく達成できない。「このままでは悪魔資格を剥奪されちゃう…。一発逆転するには、最も危険な手段”聖職者の精液で子を孕み、この世にたくさんの悪をばら撒く”しかない――!」そう覚悟して獲物探しに出かけた友也は、街はずれの教会で穏やかそうな美貌の神父・氷川に目を付けたけれど…!?
【イラスト付き】天涯孤独で施設育ちのサラリーマンの須東珪は、子供の頃からずっと同じ夢を見続けてきている。その夢の中ではいつも同じ大切な幼馴染みが寄り添ってくれていた。今日も同じ夢を見て目覚め、一日会社で働いて帰る何気ない一日だったが、帰り道に突然ヴィルフリートと名乗る、黒髪碧眼の美形な男が現れ、異世界へと連れていかれてしまう。その世界で珪は行方不明となっていた鍵と呼ばれる存在で、次期国王・ヴィルフリートの妃になるのだと告げられる。しかし、状況が飲み込めない珪はそれを断固として拒否するが、過去に結婚すると約束していると知らされて…。
【イラスト付き】マクベルダ王国の第四皇子・アーシャは天真爛漫で好奇心が強く、成人したあかつきには父や兄の力になるため日々勉学に勤しんでいた。しかし、成人の儀を一ヶ月後に控えた日、国王である父が急な病に倒れてしまう。マクベルダ王国では、古から天上の国・リリスに住む獅子神に感謝の意を込めて王族から花嫁を差し出す習わしがあるらしい。アーシャは父と国を救うため、獅子神・ウィシュロスの元へ嫁ぐことを決める。美しく優雅なウィシュロスに次第に心惹かれていくアーシャだが、自分以外にも彼に愛された過去の花嫁の存在が気になり始め──?
奴隷として異文化の国へと売られてしまった、美しい金髪に整った顔立ちのルカは逃げ出して路地に迷い込んだところを、ある老人に匿われることに。翌日には老人の姿はなかったが、かわりにいたのは艶やかな黒髪と銀色に煌めく瞳を持つ信じられないほどに美しい男・シャハルだった。行くところをなくしたルカは、彼の手伝いをして過ごしていたが、徐々にシャハルの存在に癒され、心惹かれていく。実はシャハルはかつてある理由から老人に姿を変えられ地下に閉じ込められてしまった魔神で、そこから解き放たれるにはルカの願いを三つ叶えなければならなかった。しかし心優しいルカにはシャハルと共に過ごしたいという願いしか存在せず…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
"フィオーレ″の希少種であるオルティシアは、「西の街」を訪れた最高執政官・ジンと出会う。"フィオーレ″は花の種から生まれた異種族で、生きた宝石として「西の街」では珍重されており、王や貴族の鑑賞品として愛でられていた。その中で最も美しいと称されるオルティシアは、感情を表すのが苦手で、宴の席でうまくジンをもてなすことができなかった。しかし、ジンの優しい人柄に惹かれ、彼の帰国後も想いを募らせ続けた。そんな時、使節団のひとりとしてジンがいる「月の都」へ向かうことに。再びジンに会えると喜ぶオルティシアだったが、再会したジンに「『月の都』ではフィオーレの存在は認められていない」と冷たく言い放たれて…? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
「太古の島」を二分する弦月国と焔弓国。この地はかつて、古の精霊族が棲む島だった――。弦月大公国の第三公子である珠狼は、焔弓国に占拠された水晶鉱山を奪還するため、従者たちを従え国境に向かっていた。その道中、足に矢傷を負ったレイルと名乗る青年に出会う。共に旅をするにつれ、珠狼は無垢な笑顔を見せながらも、どこか危うげで儚さを纏うレイルに心奪われていく。しかし、公子として個人の感情に溺れるべきではないと、珠狼はその想いを必死に抑え込むが、焔弓軍に急襲された際、レイルの隠された秘密が明らかになり――? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
――ここは、魔族が暮らす悪魔界。上級悪魔に執事として仕えることを生業とする黒猫族・イヴリンは、今日もご主人さまのお世話に明け暮れています。それは、ご主人さまのアルヴィンが、上級悪魔とは名ばかりの落ちこぼれ貴族で、とってもヘタれているからなのです。そんなある日、上級悪魔のくせに小さなコウモリにしか変身できないアルヴィンが倒れていた蛇蜥蜴族の青年を拾ってきて…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
とある街中にあるコンセプトカフェレストラン「ファンタジア」。そこで天使のコスプレをして働く浩夢は、実は人の「夢」を主食にしていた。そう、「ファンタジア」は、普通の食べ物以外を主食にするちょっと不思議な人が働くカフェなのだ。「夢」を食べさせてもらうため、「欲望」を主食とする昂大と共に暮らしているが、悪魔のコスプレをする傲岸不遜で俺サマな昂大は、浩夢の欲望を引き出すため、エッチなことを仕掛けてきて――? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
たてつづけに両親を亡くした貴族の子息・ラシェルは、自分が父の実の子ではないと知る。俗世を捨て神官となる道を選ぶ。ずっと自分を慈しみ守ってくれた頼りがいのある兄・クラレンスに相談しては、決心が揺るぎ縋ってしまうと思い、何も言わず家を出たラシェル。しかし、事実を知ったクラレンスに攫われてしまい――? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
黒髪と碧い瞳を持つジュムナ国貴族のサディアは、国が戦に敗れ死を覚悟していたところを、敵国の軍人・レゼジードに助けられる。血の病に冒されていたせいで、家族にも見捨てられ孤独な日々を送っていたサディアにとって、レゼジードが与えてくれる優しさは、初めて知る喜びだった。そして次第にレゼジードに惹かれていくサディアは、たとえその想いを告げられる日が来ないとしても彼のためにすべてを捧げようと心に誓い――。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
他の村人と異なる黒髪のせいで、村八分にされていたミノルのもとに、雨乞いのために山神への生贄を捜しているという話が届く。誰しもが生贄となるのを恐れているなか、せめてこれまで厄介者の自分を育ててくれた村人のために自分の身が役に立つならということで、自ら生贄になることを決意するミノル。ミノルが出会った山神は大きな獣の姿をしており、ミノルは食べられる覚悟を決めるが、山神はミノルを食べる気もなければ生贄も不要だと告げる。村での噂とはちがう、ぶっきらぼうだが、どこか優しさと孤独をたたえた山神のことが気になりはじめてしまったミノルは…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。